愛に重い会長さま【天祥院英智】 (ページ1)

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一話ページ1

【Keto.side】

朝の生徒会室、英智と衣更で生徒会の仕事をしていた。姫宮は日直だから今は生徒会に顔を出していない。

｢朝、Aに逢えた、なんであんなに可愛いのかな…？ね、敬人｣

｢…俺に振るな｣

今、英智と生徒会の仕事をしている。
衣更は苦笑いでこちらの様子を見ている。

｢天祥院A、いい響きだね…♪｣

｢おい、英智。Aの話をするのはいいが仕事をしろ…全く度し難い…｣

｢ふふ、敬人は硬いな…♪｣

どこか楽しそうに言う英智。

｢でもAは可愛いよ、今度の誕生日結婚指輪にするか僕の苗字にするか迷ってるんだよね…｣

顎に手を当て、考えるポーズをとる。

｢け、結婚！？付き合ってたのは知ってましたが結婚まで進んでいたとは、おめでとうございます｣

急に声を上げる衣更。
なにか勘違いしてないか？

｢ふふ、ありがとう｣

お礼を言うな…。

｢衣更、まだこいつは結婚しない｣

｢え、そうなんですか！？あ、早まってしまってすいません···｣

申し訳なさそうに言う衣更、結婚出来る年齢じゃないと察したのだろう。

｢酷いな敬人、いい所だったのに…｣

｢仕事しろ、英智｣

全く…英智はAの事になると前が見えなくなるな…。

｢早くAに逢いたいから、仕事を早く終わらせようか…♪｣

｢…あぁ｣

さっきまで話してたのは英智だがな…。
そこは突っ込まないでおく。