【gnsn】最近やけに…【魈】 (ページ9)

今日:11 hit、昨日:13 hit、合計:22,396 hit

8 ページ9

「こっち……かな？」
「んー、二手に別れて探した方が早いかもね」
「え"？！いやいや離れない方がいいと思うぞ、こういう時って別れたら絶対ろくな事にならない気が…」
「でも効率を考えたら別れた方がいいと思うけど……空はどう思う？」
「んー…俺もパイモンの意見に賛成かな。なんか嫌な予感がするんだよね」

薄暗く足元があまり見えない中、一旦立ち止まってこの先どう行くかを話し合っていた
するとみんなで固まって行動した方がいいと意見が決まりその通りにする

かなり奥深くまで来たけど怪しい気配は感じ取れなかった
少し歩いた先に通るのに邪魔な大きな岩が道を塞いでいる。私はそれを元素で壊す

「おお流石だな一瞬で砕け散ったぞ…」
「こんなもんでしょう」
「Aが居ると本当に心強いよ…」
「空もこれくらい出来るでしょう。次岩があったら任せるよ」
「も、もう少し小さいのであれば…」

他愛のない会話をしている最中私は一人違和感を覚えてた。
元素を使おうとした時、少し"ズレ"が生じた。詳しく説明すると出そうとした瞬間に出るものが、1秒遅れて元素が出た

……気のせいか。いやでもおかしい。空は別に何もないようだし…
嫌な予感がするって空言ってたのもあるし…警戒した方がいいかもしれない

「っ！A、あれファデュイだ」
「！本当だ、こっち来て」

みんなで近くの岩陰に身を潜める
数名のファデュイが少し遠くで何か喋ってる。私と空は目を合わせて頷くとバレないようにその会話に耳を立てた

「〜〜るのか？」
「〜だ。ここ〜〜ば〜成功〜」

途切れ途切れに聞こえる会話。全然聞き取れない
だけど何かを企んでる事には変わりのない感じだった

「成功だとか大丈夫だとか言ってる、何かまた企んでるのか」
「恐らくね。懲りない連中だなぁ」
「おい、上手く奇襲してあいつらから情報を聞き出せないかな？」
「んーちょっと距離が空いちゃってるからなぁ、あ。」

私は閃く。空が何かいい案あるのと聞くと

「私が反対側から奇襲をかけるから、背中ガラ空きのあいつらを空が仕掛ける」
「危なくないか…？」
「大丈夫空は強いでしょ。ウォーミングアップに丁度いいんじゃない？」
「だね。それでやってみよう」
「決まり」

そう言った瞬間、私は一瞬で反対側へと移動する
急に現れた私に驚くファデュイは一気にこちらに向かってきた為私は戦闘に応じる
そして作戦通り空が後ろから襲いかかり…

成功した。