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「 ルルーシュとシャーリーが？ 」
「 はい。…その、例えば喧嘩したとか 」
「 いや、そういう話は聞いてないけど…。でもシャーリーなら他人の振りくらいしそうだよね。だって彼女は、あ、いや、なんでもない 」
大学に着くなり、レオはナリタでのことをスザクに話した。
とはいっても、ナリタでシャーリーとルルーシュを見かけたことは話さず、二人がぎこちないと仄めかしただけだが。
「 彼女は、何ですか？ 」
「 いや、本当になんでもないんだ！ 」
スザクは危うくシャーリーの恋心を話してしまいそうになったが、彼女の熱い視線は周りにバレバレなので、流石のレオもそれについては知っていた。
しかし、やはりあれはただの行き過ぎた喧嘩だったのだろうか。
Aにも聞いてみたかったが、どうや今日はクラブハウスに泊まっているらしく、昼から不在とのこと。
「 きっと直ぐに仲直りするさ。多分そのうちルルーシュの方が折れるんじゃないかな？ 」
「 そうですね 」
これ以上 追求しても仕方がないし、スザクの言う通り時間が解決していくことだろう。
レオは応接間のソファに座り、テレビのリモコンを手に取ってチャンネルを変えていく。
「 それで、スザクさんはいつ告白する予定なんですか？ 」
「 告白？ なんのことだい？ 」
ニュース番組、クイズ番組、バラエティ番組。
次々と変えられたチャンネルは、やがて今 話題の人気俳優が出演しているという恋愛ドラマに落ち着いた。
どうやら丁度“ いいところ ” のようで、夜の海で男女が向き合い、ロマンチックな音楽が流れている。
「 え、
「 …ごめん。何の事だか分からないよ 」
どうやら本気で何の事だかわかっていない様子のスザクに、レオは困ったように顎に手を当てた。
果たして言ってしまっていいのか悩ましいところだが、ミレイやシャーリー辺りも気がついているだろうし、それならば身内の自分がやんわりと伝えた方がいいだろう。
「 好きなんでしょう？ Aのこと 」
「 ……うん？ 彼女のことは好きだけど、それが何か？ 」
この鈍感野郎が。
とは口に出さず、ごほんと一つ咳払いをした。
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作者名：りり | 作成日時：2022年9月27日 12時
