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「 この屈辱…忘れはせんぞ。どこまで私を虚仮にするつもりだ、ゼロ ！！ 」
怒りを孕んだ声にそちらを向くと、丁度 帰還したコーネリアらがグロースターから下りてくるところだった。
気持ちを押し込めようとするも、ふつふつと湧きあがる感情がコーネリアの胸を満たしていく。
「 殿下 」
スザクがコーネリアの元へ歩み寄りその場に跪いたので、Aは表情には出さずに慌ててそれにならった。
「 次こそは、私たちが必ずゼロを。特派にご命令をお与えください。私たちはまた……戦場へと赴きます 」
当然のことではあるが、私 “ たち ” と自分も含まれていることに喜びを隠しきれず、Aの口元は僅かに緩む。
幸い
「 ……お前たちに助けられたことは事実だ、考えておこう。ギルフォード、ダールトン。行くぞ 」
G-1の奥へと消えていくコーネリアらを見送り、その背が完全に見えなくなった後、緊張の糸がほどけたAは大きなため息をついた。
どっと疲れが襲いかかってきて、だらしなく床に座り込んでしまう。
「 A 」
スザクに差し伸べられた手を取り立ち上がる。
「 ごめん、私があの新型を止められなかったから 」
「 君のせいじゃないよ。寧ろAが足止めしてくれたおかげで僕はゼロに集中することが出来たんだ 」
「 そう、かな。…そうだね、ありがとう。けど次は、必ず倒してみせる 」
ランスロットとベディヴィエールは大きな破損はないものの、各部調整が必要なため、レオら整備士に取り囲まれている。
時間がかかるから休みなさい、とセシルに言われ、Aたちはお言葉に甘えてヘッドトレーラーへ向かった。
「 あの新型の輻射波動、すごく厄介だね。気にしすぎて全然 戦いに集中できないの 」
「 僕もMVSをやられたよ。避けずに防いだ時点でこっちの負けだった 」
今日はとても疲れた。
とりあえずはお風呂に入って、それから眠ろう。
明日以降は当分 大きな作戦は入っていないし、トレーニングに力を入れようか。
いや、それもいいが明日は学校がある日だ。
みんなに会いに行こう。
休みがちなルルーシュとカレンは来るだろうか。
── 久しぶりに二人に会いたい。
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作者名：りり | 作成日時：2022年9月27日 12時
