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「 あんたもしつこいわね！！ さっさと消えなさいよ！！ 」
「 優しい世界のために、お前は今ここで消えるべきだ！！ 」
ベディヴィエールはナイトメアモード専用の、刀身が銀色に輝くMVSを鞘から抜き取り構えた。
フォートレスモードの際は鞘も刀身もコンパクトに折りたたまれているが、ナイトメアモードに移行すると自動的に元に戻る仕様になっている。
これ以上 戦闘を長引かせるつもりはない。
一太刀で終わらせてやる！！
「 はあああああああっ！！ 」
「 邪魔だああああああ！！ 」
ベディヴィエールと紅蓮弍式はお互いに向かって同時に走り出した。
今すぐにでもゼロを助けに行きたいカレンは殺傷力の高い複写波動を使おうと考えるが、もちろんそれは読まれている。
左側へ滑り込んだベディヴィエールは、機体を一刀両断するためにMVSを横から思い切り振りかざす。
完璧に背後を取られる形になったカレンは「 しつこいしつこいしつこい！！ 」と怒りをあらわにし、操縦桿を細かく操作した。
「 くっそぉおおお！！ 何なのよあんた！ 」
右腕を操作していては間に合わないと判断したカレンは、
「 ハッ、おもちゃの右手の次はおもちゃのMVS？ いい加減 倒されろよ！！ 」
「 ぐっ、……くそ、押しきられるっ……！！ 」
しかし
飛燕爪牙を射出したところで、ここまで接近していては意味が無い。
「 あんたに構ってる時間なんてないのよ！！ そこをどけぇぇええええっ！！！ 」
「 なっ…！？ 」
紅蓮弍式のランドスピナーが高速で回転し、そのままベディヴィエールを前へと押し返した。
コンテナに叩きつけられ、身体を大きく揺さぶられたAは操縦桿を握る力を弱めてしまう。
しかしカレンはその一瞬を突き、呂号乙型特斬刀にベディヴィエールのMVSを挟み込み遠くへ投げ捨てた。
「 ゼローーーッ！！ 」
「 スザク、危ない！ そっちに行った！！ 」
紅蓮弍式はベディヴィエールに目もくれずに、ランスロットへと飛びかかった。
付近には破壊されたゼロの無頼がある。
脱出装置は── 起動しているようだ。
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作者名：りり | 作成日時：2022年9月27日 12時
