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外に出ると太陽の光に容姿なく照らされ、眩しさから目を細めた。

少しして目が慣れてくると、誰かが手すりの近くで景色を眺めていて、それがスザクのいう友達だと確信を得た。

なぜならアッシュフォード学園の制服を身につけたその人がこちらを振り向いた時、自然と名前を口にしていたからだ。





「 ルルーシュくん!! 」

「 な、お前!? 」





誰を連れてくるかまでは聞かされていなかったのか、ルルーシュはAをみて目を見開いた。





「 生きててよかった! 無事でよかった! 」

「 それはこっちのセリフだ! お前こそ、俺たちを逃がすために兵に突っ込んだりして……! 怪我は大丈夫なのか? 」

「 うん。もうすっかり治ったよ 」





ルルーシュはAとスザクを交互に見やり、僅かに眉間に皺を寄せてから口を開く。





「 まさかお前までここに転入してくるとはな。スザク、こいつと知り合いだったのか? 」

「 同じ部署に所属している仲間なんだ。彼女もずっとルルーシュのことを心配してたから会わせてあげたくて 」

「 同じ部署? お前、軍人になったのか 」





Aはこくりと頷き、真っ直ぐにルルーシュを見る。





「 うん。もう、誰も血を流さなくて済むように、スザクと世界を変えるって決めたんだ 」

「 ………………そうか 」





紫の瞳は伏せられてしまい、その真意を読み取ることは出来ない。





「 あ! そういえばあの時 一緒にいた女の子は!? 」

「 お前もスザクと同じことを聞くんだな。戦闘のどさくさではぐれてしまったよ 」

「 そっか…。でもルルーシュくんだけでも無事で良かった 」





死にたがりとまでは思わないが、この女もスザク同様に自分の命を顧みないところがある。

所詮 弱い女だ。
これ以上 関わりを持つこともないだろう。

ルルーシュはAを観察しながら、ずっと思っていたことを口にする。





「 そういえばお前……名前は? 」

「 え? あっ、名乗ってなかったね。私は七瀬 A。……日本人だけど、いいかな 」

「 お前が日本人なんて初めて会った時から知ってるさ。俺はルルーシュ・ランペルージ。よろしく 」





差し出した手を嬉しそうにとるAは、世界を変えようだなんて考えているようには見えない、どこにでもいる子供だ。

−−……やはり、スザクだけ気にしておけばいいか。
ルルーシュはフッと笑った。





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りり(プロフ) - 静香さん» ありがとうございます。まだまだ続きますのでよろしくお願いします。 (2022年9月4日 2時) (レス) id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
静香(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2022年9月4日 1時) (レス) id: 96322907c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2022年8月26日 0時

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