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ユーフェミアを政庁まで送り届けた際に入口で待っていたのは、彼女の実の姉である第2皇女のコーネリア・リ・ブリタニアであった。

思いもよらない人物の出迎えにAとスザクは背筋を伸ばす。





「 特派の者たちよ、世話をかけたな 」

「 お姉様、わたし… 」





コーネリアの目はとても優しい色を帯びており、彼女がどれだけユーフェミアを愛しているかが伝わる。





「 ユーフェミア副総督を送り届けてくれたことは感謝する。……ときにロイドよ 」





用は済んだとトレーラーに戻ろうとしたところを突然 名指しされ、何も心当たりのないロイドは「 僕? 」と自分を指さした。

しかしコーネリアの視線はロイドに向いていない。





「 そこの二人、名は 」

「 ハッ。自分は枢木 スザク一等兵であります 」

「 七瀬 Aであります 」





コーネリアの表情が歪む。

それは今まで何度も経験してきたブリタニア人の日本人に対する差別かと思えたが、彼女のそれは区別であった。





「 枢木スザク、お前の活躍は耳にしている。総督の名においてお前を准尉として認めよう 」

「 はっ。勿体なきお言葉 」





次にコーネリアはAを見る。





「 お前も特派か 」

「 ……はい 」





コーネリアは内心、Aのことを小柄な弱そうな女だと思ったが、瞳に宿る意思に感じるものがあった。





「 では、お前を曹長として認めよう 」

「 はっ。勿体なきおこと……えっ? 」





実戦経験のないAが階級を与えられるというまさかの事態に、その場には暫しの沈黙が流れる。





「 聞こえなかったのか? 曹長として認めると言っている 」

「 し、しかしコーネリア様、私は 」

「 ある程度の階級があれば軍で動きやすくなるだろう 」





ここでコーネリアがようやくロイドの方を向く。





「 ……さて、ときにロイドよ、私の言わんとすることは分かるか 」

「 僕、言葉遊びは苦手で 」





数秒後にとんでもないことを言われることを勿論 知りもしないロイドはヘラヘラと笑う。

そこへコーネリアは、ケイオス爆雷並の爆弾を落とした。





「 ナンバーズはブリタニアにはいらぬ。出ていけ 」

「 へ? 」

「 無論 G-1からもだ。あれは近々 初陣を控えているのでな 」





まさか、追い出されるなんて……。
ロイドはがっくりと膝を着いた。





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りり(プロフ) - 静香さん» ありがとうございます。まだまだ続きますのでよろしくお願いします。 (2022年9月4日 2時) (レス) id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
静香(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2022年9月4日 1時) (レス) id: 96322907c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2022年8月26日 0時

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