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「 二人はここにいて。俺もランスロットの発進準備に行ってくるから 」

「 うん。気をつけてね、レオくん 」





レオが部屋を出ていき、残されたユフィとA。

トレーラーの中にいても爆発音が聞こえる。





「 Aは、整備士ではないのですか? 」

「 一応 私もデヴァイサーなの。まだナイトメアが出来てなくて、暫くは置き物みたいなものだけどね 」





スザクがランスロットに乗って戦っているというのに待っているだけなのは辛いが、今の自分に出来ることは何もない。

ただ毎日の訓練はかかしていないので、いつでも実戦を迎える準備は出来ている。





「 皆が笑顔で過ごせる世界を作るため。どれだけかかっても、そのために戦おうって決めたんだ。…スザクと一緒に 」





自分がこうして特派に所属することを決めたのは、何よりスザクの存在あってこそである。

自分一人では荷が重く逃げてしまいそうだったが、彼がいたから決断することが出来た。





「 怖くはないのですか? だって……いつ死んでしまうか分かりません 」

「 怖いよ 」





Aは服の裾を捲り、治りかけの銃創を見せた。





「 これね、レオくんに撃たれたんだ 」

「 えぇ!? 」

「 レオくん、元は軍の兵士でさ。シンジュク事変の時に撃たれたの 」

「 けど、貴方は生きています 」





そう、Aは生きている。

あの時のレオはAを殺すことが出来たし、Aもレオを殺すことが出来た。

ただ人を手にかけることが怖かっただけだとしても、お互いがお互いを生かしたことは事実。





「 レオくんも怖かったんだと思う。あの歳で軍にいて、人を殺すだなんて 」

「 …レオはなぜ特派に来たのでしょう 」

「 私を傷つけておいて自分が逃げるわけにはいかない…って言ってたような? 」

「 まあ! 」





「 なんだか素敵ですね 」と笑うユフィに、あの生意気な子供が特別な感情を持っているはずがないと否定をしておいた。

クスクスとひとしきり笑ったあと、Aは一呼吸 置いて思い切ってユフィに聞いてみる。





「 ねぇユフィ。どうして皆 戦うんだろう。シンジュクの有様、見たでしょ。あんなの虐殺だよ 」

「 わたしは…… 」





するとユフィは突然 立ち上がり「 わたし行ってきます! 」と部屋を出ていく。





「 ユフィ!? 待って! 」





レオの言いつけを破り、二人は外へ出てしまった。





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りり(プロフ) - 静香さん» ありがとうございます。まだまだ続きますのでよろしくお願いします。 (2022年9月4日 2時) (レス) id: adb855f002 (このIDを非表示/違反報告)
静香(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2022年9月4日 1時) (レス) id: 96322907c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2022年8月26日 0時

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