不思議な日記帳〜過去編〜

ep91 ページ43

しばらくすると映像のなかの桃花が動いた

だが、体を動かす力は無いようだ

桃？「・・・ちゃん」

刹？征？「！？」

桃？「ご・・・めん・・ね。」

征？「・・・いで」

桃？「こ・・んどは・・・・ど・・こに・・・いこっか・・・な？」

征？「・・・らない、で」

刹？「コイツまだ生きて！？」

桃？「ご・・・めん、ね・・・たしが・・・よわか・・た・・・ら」

征？「しゃべらないで！！」

・・・さびしい

そんな感情が心を揺さぶった

刹「あのときの桃花は体が弱くて、ずっとあんたと一緒に色んな所に行ってたんだ。だから、桃花にとってあんたはお姉ちゃん的存在だったんだろうな。・・・私はそれが許せなかった。だから殺した」

こんな時になんつー事言うんだこいつは

もう・・・泣くことしかできない

だからアイツは桃花を殺すって言ってたのか・・・

そんな理由で・・・許せない

そして映像の中の刹那はずっと笑っていた

そして、私は桃花の事を抱きかかえ

傍にあった石の上に置いていた

すると、何かに気付いたらしく

固まっていた・・・

そこからの映像は無かった

征「お前・・・最低だな」

刹「ちょっとちょっと、そんなこといわないのwwこれあげるから」

刹那は懐を探り、赤い宝石のようなものを私に渡した

刹「んじゃそういうことだからそこんとこよろしく★」

アイツはそういって何事もなかったかのように

消えて行った・・・

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