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イケメンの原理 ページ36

「へぇ、Aちゃんっていうんだね。

可愛いね」


人生初のホストクラブで私は浮かれていた。



そりゃ、最初は緊張しまくりだったが
一二三という友達が追っかけをしていたホストが

付き添いの私にも「可愛い」と言ってくれて

外見を滅多に褒められない私は、
お世辞と分かってても嬉しくなった。


こんなイケメンに「可愛い」と言われて
喜ばない人なんていないと思う。



そして、友達が
「一二三に会えるの最後だからシャンパンタワー立てたい!」
と言い始め、

「そんなにお金持ってきてないよ!?」と友達に言うと

「私が奢るから!!!」と押し切られてしまいシャンパンタワーを頼むことになった。




「今宵のプリンセス達からシャンパン頂きました!!」

一二三さんがそう叫ぶと店中のホスト達がやって来て、
いわゆるシャンパンコールと言うやつが始まる。



す、すごい…



完成されたシャンパンコールは見ていて楽しくて
思わず拍手をしてしまう。


「楽しんでくれて嬉しいな」

シャンパンコールが終わると一二三さんが、

シャンパンが入ったグラスを私に渡した。

「あ、すいません…
今禁酒してて…」

私が申し訳なさそうに言うと私の手を握り、


「今夜は君達と酔いたいんだ…

ダメかな?」

と捨てられた子犬のような瞳で見つめられてしまい

「あ…じゃあ、1杯だけ…」
と受け取ってしまった。




その後もお酒を渡され続け、私が断ると

「酔ってない君も素敵だけど、酔った可愛い君も見てみたいな」

とか

「ふふ、顔が少し赤いね…?

酔っちゃった?それとも照れてるの?」


など甘い甘い口説き文句を言われて

営業トークだと分かっていても断れなくなってしまった。



自我は保てるが、足元がフラフラになったところでふと携帯を見ると

時刻は9時を少し回っていて、全身の血の気が引いていった。


あ、碧棺さんが待ってらっしゃる!!


急いで立ち上がり
「また会いたいな、来てくれる?」
と私を引き留めようとする一二三さんと

「一二三ともう少しいたいから残っとく!」

という薄情な親友を振り払って1人で
フラフラになりながら店を出た。



店を出て辺りを見回す。

新宿の夜は明るく、9時過ぎなのに明かりが眩しい。


店より少し離れた電柱に、
新宿の電灯より眩しい碧棺さんが立っている。


うわ〜怒られる〜

時間遅れた上に、お酒も飲んじゃった…。


彼に恐る恐る近づこうとすると、碧棺さんは

とても美しい女の人と喋っていた。

嫉妬→←お許しを!



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ベベンべェェ - 帝銃だったらマジでエアガン打って幻太郎になんかやられてそう (2022年10月30日 10時) (レス) @page28 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 2chスレからこの話思いつきました感やば (2022年6月17日 22時) (レス) @page2 id: cc1286ce8c (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - 読み終わりました!続編へGO♪ (2022年1月14日 5時) (レス) @page50 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - あと、作者様安心してください。高評価押しましたぁ!!応援してますんで! (2022年1月14日 5時) (レス) @page41 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - えっ?ここアンチ居んの???こんなに良い話なのに?うーん、取り敢えず一回○しとこうか...?(黒い笑顔♪) (2022年1月14日 5時) (レス) @page41 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりか | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年12月15日 17時

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