嫌な予感 ページ25
目的も果たしたので碧棺さんの事務所へ帰ってきた。
碧棺さんの部屋に着くと、私はカバンから包装された箱を取り出す。
「碧棺さん」
タバコを吸っている彼にその箱を渡すと彼は
タバコを灰皿に置き、小さなその箱を受け取った。
「なんだこれ」
「私から妹さんへのプレゼントです。
よければ渡してください。」
実はお昼ご飯を食べたあと、
「すぐに帰ってくるのでちょっと待っててください」と彼に言って、
プレゼントを買っていた。
買った腕時計は私からしたらとても高い値段だったが、
昨日のお詫びだったのでむしろ足りないぐらいだ。
「…」
碧棺さんは黙ってしまったので
なにか地雷踏んだかな？と焦っていると
「ありがとな」
と彼は言った。よく見ないと分からなかったが表情も少し柔らかかった。
途端にドキドキしだした心臓に、体が咄嗟に
「か、帰ります！」と立ち上がると
「送ってやる」
と彼も立ち上がりそうになったので、
「まだ、お昼ですから大丈夫ですよ！」
と無理やり制止した。
電車の中で
なんで、あんなにドキドキしたんだろう…。
と考えてみるが何も分からなかった。
自分の家に帰ると休日には珍しく帝統がいる。
「姉ちゃん」
リビングのソファに私が座るとニヤニヤとした帝統が隣に座ってくる。
「なに？」
あまりにもニヤニヤしてるので私の方が気になり聞く。
「朝帰りとか初めてじゃね？」
「は、はぁ！？」
「いや、もう昼だから昼帰りか？」
そ、そう言えば昨日家に帰ってきてないんだった…。
「彼氏？」
帝統はワクワクして聞いてくる。
「何も無いから！」
私がそういうと帝統は抱きついてきた。
離そうとするが中々離れなかった。
「…姉ちゃん、最近楽しそうだったもんな」
抱きついたまま、独り言のように帝統は言った。
そして、何かを決意したように私から離れた。
「いつもごめんな」
いつも通りの笑顔で帝統はそう言うが、
どこか悲しそうな、寂しそうな顔をしているものだから
「何か変なことでも考えてるの」
と質問する。
帝統は「へへ」と笑うばかりで答えてはくれなかった。
何だか嫌な予感がして、その日の夜、
帝統が寝ているベットに入り、隣に寝転がった。
「姉ちゃん？」
寝ぼけている帝統が不思議そうに私を見つめる。
「どこへも行かないでね」
私がそういうと、帝統はニカッと笑い
「姉ちゃんと寝るの久しぶりだな」
と言って私を抱きしめて寝始めた。
次の日、私の嫌な予感は当たった。
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ベベンべェェ - 帝銃だったらマジでエアガン打って幻太郎になんかやられてそう (2022年10月30日 10時) (
レス) @page28 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 2chスレからこの話思いつきました感やば (2022年6月17日 22時) (レス) @page2 id: cc1286ce8c (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - 読み終わりました!続編へGO♪ (2022年1月14日 5時) (レス) @page50 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - あと、作者様安心してください。高評価押しましたぁ!!応援してますんで! (2022年1月14日 5時) (レス) @page41 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - えっ?ここアンチ居んの???こんなに良い話なのに?うーん、取り敢えず一回○しとこうか...?(黒い笑顔♪) (2022年1月14日 5時) (レス) @page41 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
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