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堕「気安く触るんじゃないよ、
のぼせ腐りやがって
このガキが」
部屋はさらに荒れてしまい、禿たちもびくついており何も出来ない状態だ
騒ぎに気がついたのか楼主である人物が駆け付けてきた
楼「蕨姫花魁!」
楼主は堕姫の機嫌を損ねてしまったことを謝り始める
楼「勘弁してやってくれ
俺がきつく叱っておくから…どうか今は…
もうすぐ店の時間で客が来る…、どうか俺の顔を立ててくれ」
「(堕姫の機嫌はコロコロ変わるもんね、問題になっちゃったのもしょうがないわ)」
さすがに旦那まで巻き込んでしまったので流石の彼女も許してくれるだろうか___
堕「顔を上げておくれ旦那さん
私の方こそごめんなさいね
最近ちょっと気に触ることが多くって」
堕「入ってきたばかりの子に辛く当たりすぎたね、
手当してやって頂戴」
さっきの表情とは一変して優しく穏やかな顔つきだ。
___可愛い…、なんて優しいの?
Aは彼女が前よりも少しだけ大人になったことに嬉しくなる。
前まではもっと酷かったはず
その場で禿の女の子の耳を引きちぎり、堕姫の怒りが収まる頃にはすでに息絶えていたから
そう思うと自分で自我をコントロール出来ているだけでも凄いと思えた
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作者名:翠 | 作成日時:2022年2月15日 21時