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銀時達から離れて別行動をはじめてから少し経って
開戦の狼煙が見えた。
向こうの方でさっそくガヤガヤ言い始めているからきっともう柳生家の者達は私たちを狙い始めたのだろう。
でも、きっと大丈夫だ。あいつらは喧嘩には慣れているはず。こんなゲーム屁でもないだろう。
茜は勝負よりも、気になっていたことがあった
茜「柳生九兵衛……」
あの人物は一体お妙とどういう関係なのか?
なぜ、柳生九兵衛は
それとも、私のただの勘違いか…
考え込みながら歩いていると背後から気配を感じた
背中から感じる殺気を睨み返しながら、木刀で受け止める
茜「お前は確か……人数合わせの門下生」
すると、松前は茜の一言にムカついたのかキレだす
前「人数合わせと言うなァァァ!!確かに私は人数合わせとして参加したけれど!!若はきっと私の実力を認めてくださって…
随分な自信家だな……プライドも高そう…
茜はそんなことを思いながら松前の言葉を軽く流す
前「この松前が相手だ!!どっからでもかかってきなさい!」
茜「…そうか。頑張れ」
そう言うと、茜は木刀を腰に差し、歩き出す
前「ちょっとォォォ!!待ちなさいよォォォ!!勝負っつってんの!!アンタ私の事ナメてんの?アンタなんかすぐに叩き斬っちゃうんだから!!」
そう言って木刀を構えるが、茜は面倒くさそうな顔をする
茜「今はお前の相手をしてる場合じゃない。確かめたいことがあるんだ…丁度いい。お前に一つ聞いていいか?
___柳生九兵衛は何者だ?」
質問に答える代わりに女の木刀を持つ手はわなわなと震えていた。
前「私にこんなに喧嘩を売って…所詮ただの芋侍が……許せない!!」
この女には自分の質問が聞こえなかったのか、それとも、邪魔扱いされたことを怒っているのか。茜をキッと睨みつける
前「はあああああああ!!!!」
松前は構えの姿勢をとり襲いかかってくるが、茜はそれを涼しい顔で受け止める
交えた木刀を素早く離し、茜は勢いよく松前の心臓部分にある皿を突く
パリンッ!!!!
松前の皿は割れ、破片が周囲に飛び散った
茜「…すまんな。こちらも勝負をしている以上、負ける訳にはいかない。…じゃあな…」
そう言って茜が松前に背を向け、歩き出したそのとき
金属が擦れる音がした
この音は………
茜は勢いよく振り向くとそこには短刀をこちらに振り下ろそうとする松前の姿があった
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作者名:あかお | 作成日時:2020年6月28日 0時