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崎「副長、ほんとに大丈夫ですかね?」


土「あ?何がだ?」



土方率いる真選組の一部の隊士たちは着流しに身を包み、腰に刀を差してキャバクラ「すまいる」に向かっていた


崎「だって、俺らだけで姐さんにお願いに行っても絶対断られますよ」



土「仕方ねェだろーが。近藤さんに頼まれてこっちだってダメ元で来てんだよ」


腰に刀を差した厳つい集団が賑やかな夜の街を歩くのは異様な光景だった


「あ!茜さんだ!!」

一人の隊士が声を上げた。その先を見ると


そこには酔っ払った松平を片手で引きずる茜の姿
まだ勤務中なのか、警察庁の制服を着ていた


茜「あ、土方(つちかた)久しぶりだな」


土「…なんでテメーがここにいんだよ」


茜「松平がさっきまで「すまいる」で飲んでたからな…今から家に送るところだ」

崎「いや茜さん…今にもゴミステーションに捨てそうな持ち方してますよね」



茜「そういうお前らはどうしたんだ?」

茜は土方達に尋ねる


崎「実は今…局長が大変なことになってて…」

山崎は近藤に縁談の話が来たことを説明する


茜「ふむ…そうか。…お前らはお妙ちゃんを説得したいわけか。私も手を貸そう。お妙ちゃんとはかなりの顔見知りになったしな」

茜の言葉を聞き、喜ぶ隊士達

「ホントですか!?茜さん!!頼りにしてます!」

「茜さんが来て下さるなら百人力ですよ!」

崎「茜さん、ありがとうございます!!」

喜ぶ隊士達がいる中、一人不機嫌そうな顔をする土方


土「チッ…勝手にしろ」



キャバクラ「すまいる」にて




妙「アラなんですかコレは?腰の低い恐喝?」


ソファに座りながらニコりと笑みを浮かべながら床に頭を押し付ける真選組の隊士達を眺める妙


土「実はな…」

土方は妙に近藤の縁談について説明した


妙「よかったじゃないですか。これで私へのストーキングもなくなるし、近藤さんも愛妻ができるし、みんな幸せになりますね」



土「ああ、なんせ猩猩星の第三王女バブルス様だ。逆タマだよ」

そう言い、近藤が見せたのは律儀に座った雌ゴリラの写真だった


妙「まァ、夫婦は顔が似てくるって言うけれど既に長年連れ添った夫婦のようだわ。ゴリ二つよ」


「「姐さんよく見て!!微妙に近藤さんと違うよ!そっちはモノホンだよ!!」」

隊士達は必死に説得するが、妙もなかなか手強い


崎「茜さんも何とか言ってくださいよ」

隊士達は茜の方を振り向き、助けを求めた

。→←柳生篇



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作者名:あかお | 作成日時:2020年6月28日 0時

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