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休み時間 ページ6

【一松side】



「ねえ一松兄さん、言わなくていいの?」

紙人形の切れ端を胸ポケットにしまっていた俺に、十四松が耳打ちする。

「…何のこと」
「とぼけないでよー!…Aちゃんに、告白しなくていいの?もうしばらく会えなくなっちゃうよ?」
「…」

いつもより若干真面目な顔で、十四松は言う。

「……いい」
「何で?好きなのに?」
「…どうせフラれるに決まってる。…俺みたいなクズと友達になってくれたことだって、奇跡みたいなもんだし…」
「………一松兄さん、Aちゃんのこと本気で好きなんだね」

その言葉に驚いて、俺は十四松の顔を見たまま固まる。

「だって、Aちゃんのことになったら兄さんめっちゃ喋るもん!!」
「っ!?ち、ちがっ…」
「ほら、Aちゃん来たよ!!」

その言葉に、振り返った瞬間。





地面が揺れ、





床が割れて、








「Aちゃんっ!!」



手を伸ばしても、触れることは叶わなくて。







腰の辺りに十四松の重さを感じながら、俺の体も暗闇に投げ出された。

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作者名:RAN丸 | 作成日時:2017年3月21日 13時

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