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十七時間目 ページ21

【おそ松side】


「チョロ松くん、おそ松くん!」

その声に顔をあげると、暗い廊下の向こうから一人の女の子が走り寄ってきていた。

だんだんと近付いて、その顔が明らかになる。

「は、橋本さん!!」

最初に声をあげ、彼女に駆け寄ったのはチョロ松だった。
彼女はその勢いのまま、チョロ松に抱きつく。

「は、ははは橋本さんっ!?」
「よかったぁ…心細かったよお…っ!」
「…お前もいたんだな、レイカ」
「……にゃーだよ、いい加減、覚えて…」

わりと恒例になりつつある挨拶に元気がない。
ずっと一人でいたんだろうか。

「…他のやつらは?」

チョロ松が聞くと、レイカは緩く首を横に降った。
誰にもあっていない、と言うことだろう。

「とにかく、みんな探そうぜ」

俺が言うと、二人は力強く頷いた。







__トト子ちゃんも、無事でいてくれてるかな?

そんなことを思いながら、俺は歩き始めた。

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作者名:RAN丸 | 作成日時:2017年3月21日 13時

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