弟の彼女が嵌められたので悪女に仕返ししようと思う。

仕返し13 ページ19

そんなAの顔を見てなんも言わずに黙っていると、





『あ、私そろそろ帰らなきゃ。明日仕事あるんだ』


じゃあね、とゆっくり離れるA







「っ、まっ、待って！！」

自分でも驚くぐらい大きな声が出た。


Aは急に大きな声を出されてポカンとしている。









「っ、姉ちゃん！いつもの！！」



その時の俺の顔は絶対真っ赤だっただろう。


姉ちゃん呼びなんて7年ぶりだ

いつの間にかそう呼ばなくなっていた






『！、、もー、しょうがないなぁ』


姉ちゃん呼びが嬉しかったのか、さっきの寂しそうな顔じゃなくて、昔のような"いつもの"笑顔だった









その顔を見て、本当に安心した。

手を広げてくれた姉ちゃんに飛びつく

肩に顔を埋めると優しく頭を撫でてくれた。






この優しい手が大好きなんだ。









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「っ、姉ちゃん！いつもの！！」

マンジローにそう呼ばれるのはいつぶりだろう。




姫衣ちゃんの件で忘れていたが、マンジローは1人で全部溜め込んでしまう。



それをやめて欲しくてやってあげたのが"撫でる"だった。




ただそれだけ



私も昔から撫でてもらうのは好きだった。


不良に絡まれていつも助けに来てくれたのは真一郎や、黒龍の皆んな。

その度撫でてもらって慰めてもらった




その大きな手が大好きで、大好きで、、




マンジロー達もそうなんだろうなって思ったから。

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