・届ケ物 #1 ページ2
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暑い日差しの中、セーラー服を纏った黒髪の少女が走っていた。
額には汗を浮かべ、息が荒い。
手には黒革の鞄。
何かに追われているのではなく、“目的地”へと足を走らせているのだ。
見えてきたのは、駄菓子屋『ミズハシ』。
少女は、その駄菓子屋の前に足を止め、荒い呼吸を整える。
そして、立て付けの悪い硝子扉を開けた。
「すみませーん!」
少女は店内で声を上げ、人を呼ぶ。
だが、返答はない。
「すみませーん!」
もう一度声を上げるが返答は勿論ない。
「すぅ・・・」
意を決して、大声を出そうと口を開けた瞬間。
「すみ───」
「煩い」
もう1つの声に遮られた。
少女が振り返ると奥から水色の髪を揺らしながら、ユラユラと歩く少女が出てきた。
黒髪少女とは、正反対のラフな格好。
「煩いとは心外ですわ、
「はいはい・・・。で、今日は何の用?」
「今日、学校で配られた
「ふーん・・・」
黒髪少女に渡された
彼女こそが、この作品の主人公である。
────水橋真城。
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金糸雀 - すみません。同じコメントを間違えやってしまいました。気にしないください。 (2019年4月21日 23時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 面白いです!夢主にはどんな謎があるのか楽しみです。更新頑張ってください! (2019年4月21日 23時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 面白いです!夢主にはどんな謎があるか楽しみです。更新頑張ってください! (2019年4月21日 23時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:42神 | 作成日時:2019年4月20日 23時