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Aside
『凛ちゃん引かないでよ〜。私悲しい〜』
凛「……(引」
事実を伝えただけなのに引く凛に、少女はぎゃあぎゃあと騒ぐ。
ふふふ、困ってしまえ!と思ってたのに、あんまり困って無いっぽいし、なんなら更に引いてて少女は少し心が折れた。
凛「引かない方が無理だろ。オタクって推しバカにされるとそこまでするのか?」
『? 当たり前じゃない』
凛「怖え…」
『ホラー映画見ても怖がらない凛ちゃんが怖がってる……!?オタクすげー!』
凛「うるせぇ。てかお前もオタクだろ」
『ふふん!凛月くんのオタクよ!』
少女がどや顔を浮かべ誇らしげになると、凛はうっとうしそうな視線を向ける。
『あ、それでね、凛月くんの尊いところは……』
凛「おい待てだから誰も聞くなんて言ってねぇよ」
『え〜……ってもう食べ終わってるじゃん!』
少女が隣を見ると、凛のお皿はすでに空になっていた。
凛「お前が食べ終わるの遅ぇんだよ」
と、言いつつも待っててくれる凛。
『……何気に待っててくれるの優しいよね』
凛「……」
『あー!待って待って!先行かないで!』
やめて!置いてかないで!語り相手が居なくなる!
と言えばまた待っててくれる凛。優しい。
凛「チッ、早くしろ」
『分かった分かった。ごちそうさまでした!』
▽△
『それでね、凛月くんが零さんに冷たく当たるところかもう超可愛いの!うふ、うふふふふ。それだけじゃなくてね、』
かれこれ10分は推し語りに付き合わされている凛。こうなった少女は止まらない。
凛「…お前、そういうとこだぞ。人に引かれるのは」
『私は凛月くんについて語るために生まれてきたから、凛月くんについて語ることが指名なの』
凛「そうかよ」
半ば呆れている凛に真顔で返事をすると、凛はもう何かを諦めたような顔を浮かべた。
気にしないのが勝ちだ、少女よ。
「………なぁ」
『? なぁに?』
「………最近、クソ兄貴は元気にしてんのかよ」
しばしの沈黙のあと、耳をちょびっと赤くした凛から投げられた問いを少女が理解するのに、多分3秒はかかった。
『………あらららら〜?』
理解してからは少女の無双タイム。にまにまと笑みを浮かべながら凛を見る。
『え〜何凛ちゃん、かわいいね〜!』
凛「………チッ」
『あだっ』
少女は凛から無言でデコピン食らった。絶対痛いやつ。
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サクラ(プロフ) - しゅーくりーむ。さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!なんと……!!!あの問題に正解できるとは、もしや貴方様は天才であらせられますか!?あんスタあんガル、共に尊いの極みでございます。面白いと言って貰えてとっても嬉しいです(*>ᴗ<*)さぁ一緒に!Amazing…☆ (3月13日 20時) (レス) id: ea0cda33d2 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 猫愛りあさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!はい!!!凛月くんのことが大好きな限界オタクの皆様は、みんな等しく夢主ちゃんでございます!!いいですよね、凛月くん。 (3月13日 20時) (レス) id: ea0cda33d2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ。 - パーリラ…って……バ◯ラの歌!?作者様、有難うごぜぇやす!おかげであんスタ、あんガルの尊さを知りました。私は日々樹渉が好きです!すごく面白くて、ニヤけながら見てました。 (2月5日 15時) (レス) @page40 id: e51a54572c (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - ちょっちょっと待って下さい?凛月大好き限界オタクって…僕の事じゃないですかッ((殴 (2月3日 23時) (レス) @page3 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 応援ありがとうございます! 今までは作者の私情で更新ができていませんでしたが、私情の方がだいぶ落ち着いてきたので、これからは相変わらず遅いかもしれませんが、頑張ってなるべく早く更新するようにしていきたいと思っています🙇🏻♀️ (1月30日 21時) (レス) id: 108971912c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラ | 作成日時:2023年6月3日 14時