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Aside
ある日。少女は唐突に絵心さんに呼び出された。
『私なんかしたかなぁ…』
いつもなら何かしら心当たりがあるけれど、今回は無い。
最近は何も壊してないし、トラブルも起こしてな…い。
ない、はず。
……多分。
『マジでなんの用なのよ…。あんスタやってたいのに』
仕事しろ、少女よ。
▽△
『絵心さーん?お待ちかねのAちゃんだよー』
絵「遅い。3分以内に来いって言ったよな?」
『Aちゃんそんなこと知らなーい』
絵「はぁ……」
『ねぇねぇ知ってる?ため息つくと幸せが逃げるんだよ?』
絵「じゃあ俺の幸せが逃げないように努力してくれ」
『無理!私は凛月くんの幸せ以外はどうでもいい!』
絵「そうかよ」
▽△
『んで、何?私も暇じゃないんだけど。10秒で終わらせてくれない?』
絵「1週間休暇をやる。好きなとこ行ってこい」
『………は?』
衝撃的すぎて、少女からは思わずそんな声が出た。
絵「10秒で終わらせたぞ。さっさと帰れ」
『いやいやいや意味わかんないんですけど!』
絵「何がだよ。ちゃんと10秒以内で終わらせただろ」
『色々!てかまず休暇って何!?』
絵「萌奈が頼んで来たんだよ。あらかたお前の居ない時に悪い噂広めようとかそんなんだろうな」
『あぁ、そういうことね』
ブルーロックは萌奈の親の会社から多額の援助を受けているから萌奈の言うことに逆らえない。
そんなことを思いだし、少女は納得する。
『じゃ、遠慮なく休ませてもらうわ!』
そう言った少女に、絵心は驚いたような視線を投げた。
絵「いや、話聞いてたか?萌奈が自分の悪い噂広めるかもしれないんだぞ?それでも休むのか?」
『絵心さんが休暇をやるって言ったんでしょ?』
絵「あぁ。でも普通に拒否すると思ったんだが」
『なんで?わざわざ休暇貰えるんだよ?拒否したらもったいないじゃん。もったいない婆さんが出るよ』
怖い怖い、と少女は自分の体を抱き締めた。
絵「…帰ってきたら誰1人味方が居なくなってるかもしれないんだぞ?」
『絵心さんは味方でいてくれるでしょ?』
絵「…まぁ、」
『それで十分。…そ、れ、に。その程度で壊れる信頼関係なら、いらないよ』
絵「…分かった。楽しんでこいよ」
『もっちろん!』
こうして、少女は休暇を満喫することにした。
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サクラ(プロフ) - しゅーくりーむ。さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!なんと……!!!あの問題に正解できるとは、もしや貴方様は天才であらせられますか!?あんスタあんガル、共に尊いの極みでございます。面白いと言って貰えてとっても嬉しいです(*>ᴗ<*)さぁ一緒に!Amazing…☆ (3月13日 20時) (レス) id: ea0cda33d2 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 猫愛りあさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません!はい!!!凛月くんのことが大好きな限界オタクの皆様は、みんな等しく夢主ちゃんでございます!!いいですよね、凛月くん。 (3月13日 20時) (レス) id: ea0cda33d2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ。 - パーリラ…って……バ◯ラの歌!?作者様、有難うごぜぇやす!おかげであんスタ、あんガルの尊さを知りました。私は日々樹渉が好きです!すごく面白くて、ニヤけながら見てました。 (2月5日 15時) (レス) @page40 id: e51a54572c (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - ちょっちょっと待って下さい?凛月大好き限界オタクって…僕の事じゃないですかッ((殴 (2月3日 23時) (レス) @page3 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 応援ありがとうございます! 今までは作者の私情で更新ができていませんでしたが、私情の方がだいぶ落ち着いてきたので、これからは相変わらず遅いかもしれませんが、頑張ってなるべく早く更新するようにしていきたいと思っています🙇🏻♀️ (1月30日 21時) (レス) id: 108971912c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラ | 作成日時:2023年6月3日 14時