手当 (２) ページ9
気絶している内に傷を消毒し、そのまま縫合までした。
俺は幼い頃に一度、足を大きく切った事がある。
その時は爺さんに傷を縫ってもらったのだが……痛みによって、途中で気絶した。
前後の記憶が曖昧になる程痛かった。本当に。
こいつは運が良い方だ。
致命傷は無く、縫合だって寝ている間に済ませられた。
爺さん特製の怪我によく効く薬を塗り、患部に包帯を巻く。
俺には大分大きい着物を着せたらピッタリだった。なんか腹立つ。
こいつがきていた忍び装束はボロボロになっているので、洗ってやろうかと傍を離れた。
少し引っ張られる感覚があり、ガクンと転けかけた。
足元を見ると、寝ていたはずのあいつが俺の足を掴んでいた。
薄らと目を開けてこちらを向いている。
八左「………こ……こ、は……」
よく聞き取れなかったので、布団の横に座った。
ここが何処なのか聞いているようだ。
A「ここは俺の家。崖から落ちたお前を連れ帰ってきた。
死ななくて良かったな。
…ところでお前、名前は？」
八左「…俺は、竹谷 八左ヱ門。……っ………手当てしてくれたのか。ありがとな」
起き上がろうとして、上手く力が入らず失敗していた。
無理に起こすべきではないので放っておく。
そうして自分の状態に気が付いたようだった。
A「礼は良い、見過ごせなかっただけだ。怪我が治るまで家に居ろ。
名前は……長いからハチでいっか」
何となくあだ名のようなものを付ける。
だってこいつの名前、長くない？正直呼びにくい。
顔を見つめていると、ハチが少し躊躇い、
意を決したように口を開いた。
八左「………俺の周りに、俺と同じ服を着た奴が居なかったか？」
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たうふ(プロフ) - 出来ればモブはなるべく出したくないですね。あくまで主目線で書くので。ちょっと大人しいクラス、みたいにしたいです (2022年11月30日 20時) (
レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組はどんなキャラになるんだろう (2022年11月30日 19時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 存在はするらしい(安藤先生より)けど、出てきた事はありませんからねぇ (2022年11月30日 18時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組の初登場回がこれだったらいい (2022年11月30日 3時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ナツフユさん» そうですね。お爺ちゃんっ子みたいで、かつ思春期に入るくらいの感じです (2022年11月29日 15時) (レス) id: 83a0aeaebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たうふ | 作成日時：2022年9月2日 1時
