独りの少年と五年生。

訓練場にて　(１) ページ38

話数が結構増えてきました。

キリの良いところで、「独りの少年と五年生。(２)」に続きを書きます。
予定です。







しばらく走っていると、雑渡さんが何やら広い場所へ俺を案内した。

A「…此処が、訓練場ですか」


雑渡「そう。城に来るの初めてでしょ」


A「はぁ…そうですね…」

驚きすぎて語彙力が何処かへ行ってしまった。



広い。




訓練場って、こんな規模なのか？
俺と爺さんが修行してたのは家の前だった。


こんな所を訓練場と呼ぶのか。
初めて知った。


俺がぼけーっと突っ立っている内に、
雑渡さんは向こうに居た知らない人と話をしていた。


諸泉「組頭。あれ、誰ですか？」

山本「まさか、誘拐…」

雑渡「違うって、ちゃんと合意の上で連れてきたよ。
　 組手に付き合ってくれたら、情報を渡す約束したの」


高坂「情報って？城のじゃないですよね」

雑渡「違うよ。詳しい事は後で話すから、取りあえず呼んでいい？」

高坂「どうぞ」


雑渡「やった。おーい、こっちおいでー」



なんか呼ばれたので行ってみる。

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