運命 ページ25
Aside
意外と寒いな。←
A「敦くん。」
中島「あ、Aちゃん。どうしたの?」
A「何となく外に来たかっただけ。」
中島「そっか。」
さっきからずっと眉間にシワがよってる。
国木田さんみたいに。←
A「すっごい微妙な顔してるねww」
中島「えぇ?!そうかな……。」
A「龍之介と何かあった?」
中島「まぁ…ちょっとね。」
A「まぁなにかない方が怖いなぁ。
でもさ、命かけながら張り合える相手なんて
敦くん初めてじゃない?」
中島「確かに……それはそうだけど。」
A「龍之介を見てても思ったんだ。
こんなに誰かに固執して
ライバル視してる兄を見たのは初めてだって。」
中島「ライバル視してる人なんていっぱいいるように思えるけど……。」
A「全然。なんか面白いね。
兄と妹は敵で、昔の上司が今は仲間で上司で、
兄の嫌う敵が私と同期とか。
どんな巡り合わせ。」
中島「孤児にいた時に、運命なんてって思ってたことがあるんだけどね、
太宰さんに出会えたのも、
探偵社で働けてることも、
Aちゃんとこうやって話せてることも、
運命なんじゃないかって最近思ったんだ。
だから今ここにいてやるべき事が
ハッキリしているからこそ言える。
この時間を大切に生きようって。」
A「わお、前のネガティブ敦の面影とは。」←
中島「うっ」←
A「まぁ、一旦この話は終わりにして、
処罰が下されるまでは船を堪能しよう?」
中島「そうだね、処罰が怖いけど……。」
104人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:英英王 | 作成日時:2019年7月8日 15時