年上 ページ26
Aside
中島「Aちゃん中戻る?」
A「ううん、もう少しここにいようかなって。」
中島「分かった。僕ちょっと中に戻るね。」
A「はーい。」
それにしてもこの景色綺麗だなぁ。
…………。
A「あぁ…ダメだ。」
一瞬でも頭を過ぎった名前。
織田作さん。
綺麗な景色を見ると裏腹に
『織田作さんと見れてたら』って考えちゃう。
最近はそんなこと無かったから
自分でもびっくりした。
フワッ
A「え…敦くん。どうして。」
中島「さっきAちゃんが来た時寒そうにしてたから僕のでよれければって思って取りに戻ってたんだ。
それより大丈夫?悲しそうな顔してる。」
A「大丈夫だよ。上着ありがとう。」
中島「あの、答えたくないならいいんだけど…
どうしてそんな泣きそうな顔になってるの?
僕なにかしちゃった?!」
A「敦くんのせいじゃないよ。
そうだね、うん。
命の恩人のことを考えててさ。
その人今を生きてないから
そういう顔になっただけ。」
中島「ごめん、僕無神経過ぎた。」
A「そんなことないよ。
むしろ敦くんが気にかけて話しかけてくれたことが
嬉しいよ。」
中島「……。」
ナデナデ
A「敦くん?あの、その手は。」
中島「僕の方がAちゃんよりお兄さんだから、
その、頭を撫でるのは…なんというか…、」
A「アハハッ!何それ。面白い。」
中島「笑わないでよ、これでも僕は年上だからね!
年上には甘えればいいって!」
A「乱歩さん?それとも与謝野先生当たりの入れ知恵?ww」
中島「バレてる……。」←
A「ほら、もっと撫でてよ敦お兄さんww」
中島「も、もうやめて……。」
A「でもシンプルに嬉しいからもっとやって欲しいです。」
中島「分かった。」
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作者名:英英王 | 作成日時:2019年7月8日 15時