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織田作さんの手紙 ページ5

ASide


お墓についたはいいものの、人はやっぱりいなかった。




A「織田作さん。久しぶり…。」



あることに気づいた。


整備されている。誰か来ているのか?




ガサ



A「だれ。」



???「失礼。つかぬ事をお聞きしますが野上Aさんですよね。」




A「それが何か。」




安吾「坂口安吾と申します。」





A「あ、織田作さんの。」



安吾「ええ。ここ数日ここであなたを待っていたのですが、やっと見つけました。」





A「すみません。仕事で…。
それで御用があるんですよね?」




安吾「ええ…これを。」





A「手紙…?」




安吾「織田作からです。」





A「え?!ありがとうございます。わざわざ」




安吾「いえ。」




A「あの!私からも質問よろしいですか?」




安吾「ええ、構いませんよ。」




A「ここの整備をされましたか?」




安吾「いえ、私はしていません。私は三日前ほどからいましたがその時にはもうこの状態でした。」





A「そうですか。ありがとうございます。」




安吾「いえ。」





安吾さんじゃなかったら、誰なんだ?



それより手紙。


織田作さんからの。




【この手紙を読んでる時には俺はもういない。
お前のことだから俺の墓の前で読んでるんだろうな。

お前といつか一緒に仕事するって約束を果たせなくて悪い。】


手紙の内容は謝られてばかりの内容だった。


でも最後の文



【人を救う側になれ。その方が幾分か素敵だ。

人は自分を救済するために存在する。

覚えておけよ。


それじゃあもう行くわ。元気出やれよ。


織田作之助】





安吾「読み終わりましたね。」




A「届けてくださって…ありがとうございます。」


安吾「仕事先、オススメの場所があります。それも込で彼から頼まれています。」




人の目の前で泣いたことなどなかった。


でももう無理だ。抑えられないよ。





A「お願いします!!!」



そう強く言ってみるが涙は一向に止まらなかった。

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暗白タクミ(朝霧夜宵)(プロフ) - 挨拶も無しにすみません。 もしかしたら勘違いかも知れないですが。 (2019年5月15日 12時) (レス) id: f3ab0d9732 (このIDを非表示/違反報告)
暗白タクミ(朝霧夜宵)(プロフ) - VS龍之介  にて龍之介の一人称は『僕(やつがれ)』ではないでしょうか? 『俺』になっています (2019年5月15日 12時) (レス) id: f3ab0d9732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:英英王 | 作成日時:2018年3月23日 17時

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