火神「41話だ!…です」 ページ9
*
練習が、再開する。
霧崎のは先程見ていて、今は洛山を見ていた。
『…ん?』
ふと、違和感を感じた。
葉山先輩の動きが不自然なのだ。
『(…ボールの突き方が可笑しい…?葉山先輩の場合、ドリブルを…もしかして…?)』
膝に手をついて、汗を拭う赤司くんに近づく。
赤司「ふぅ…ん?A?…どうしたんだい?」
『ごめんね。葉山先輩を借りても良いかな?』
赤司「小太郎を?…!」
チラッと赤司くんは葉山先輩を見る。
すると、赤司くんも察したのか、了承してくれた。
赤司「小太郎。ちょっと良いか。」
葉山「?あ、赤司!どーしたの?」
『葉山先輩。…指を怪我…してますね?』
葉山「…え。」
小さく、肩を揺らした。
葉山先輩を、ベンチに座らせる。
そして、指を固定するように包帯を巻いた。
『まったく…怪我したまま続けて…駄目にしたらどうするんですか…』
葉山「いやぁ…すぐに治るかなって!」
『怪我はそんなに簡単に治りませんよ…。先輩、ドリブルが上手なんですし、もっと指を大切にしてください。』
葉山「えー。じゃあ…秀徳の緑間みたいにするの?常に包帯?」
『緑間くんは論外です!』
最後にしっかりと止め、完成した。
『はいっ!大丈夫ですよ!』
葉山「ありがとう!Aちゃん!ニカッ」
八重歯を見せながら笑う葉山先輩。
なんだか…可愛いなぁ…なんて。
『でも、安静にしててくださいね!』
葉山「はーいっ!…凄いね。」
ボソッと呟いた。
『…え?』
もしかして…赤司くんの事かな…?
葉山「…俺、心配かけないように…バレないようにしてたんだけどな〜…。流石マネージャーだね!」
もう片方の手で、ボールを弄った後、葉山先輩は私を見ながら言った。
『ハァ…心外ですね…』
葉山「…え?」
『私は…マネージャーです。元帝光の…そして、現霧崎のマネージャーですから!…当然です!ニコッ』
葉山「!…そっか!じゃあ俺は此処で見学してようかな〜!」
葉山先輩は、私の横に座った。
『クスッ…そうして下さい。』
葉山先輩は、八重歯を見せて笑った。
218人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百花(プロフ) - 笠松先輩オチが良いです! (2016年1月13日 16時) (レス) id: 1fa208ce09 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - 薬研@古橋(元千尋)さん» あ、はい!一応は居ます!ただ、うまく絡めてないです…すいません。こう…どうやって絡まそうって言うのが、あまり出てこなくて…すいません! (2015年12月16日 19時) (レス) id: 997df223f8 (このIDを非表示/違反報告)
薬研@古橋(元千尋) - 春日さん居ますか…? (2015年12月16日 18時) (レス) id: 8007669735 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ねむさん» えっと…一応出しては居ますよ!ただ、どうやって絡もうか…という案というか…出てこなくて…すいません! (2015年6月27日 9時) (レス) id: 997df223f8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 虹村さんは出ないですか、、、? (2015年6月27日 9時) (レス) id: 83825eba12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2015年5月2日 20時