氷室「クスッ…62話だよ。」 ページ32
*
パタン…
洛山の部屋から出て、扉を閉めた。
すると、前の方から人影が見えた。
『あれは…』
突然。
数人の人影は、こちらに向かって走り出した。
『えっ…え?』
ガバッと効果音か付きそうな勢いで、誰かに抱き付かれた。
『えっと…良くん?降旗くん?黒子くん?』
先程の人影は、黒子くん、良くん、降旗くんの3人だった。
桜井「うーっ…無事で良かった…!」
黒子「Aさん…!凄く、心配しました…」
降旗「よ、かった…Aが…何とも無くて…」
前からは良くん。後ろからは降旗くんに抱き締められ、
そして、私の左手を黒子くんが握った。
『えっと…ごめんなさい…?』
後ろから、声が聞こえた。
今吉「三人とも、さっきから不安そうな表情しとったからなぁ?」
日向「フリなんか、泣きそうだったからな。」
今吉さんと、日向さんだった。
そう言われ、俯いた降旗くん。
『えっと…ごめんね。迷惑かけて…』
黒子「本当ですよ。…悔しかったです…」
『え…?』
悔しかった…?
黒子「大切な人なのに…海から助けたのは黛さんで…。
人工呼吸したのは赤司くんで…。
心臓マッサージをしたのは緑間くんで…。
僕はっ…なにもできなかった!」
悔しげな表情で、俯いた。
それは、降旗くんも良くんもだった。
…私を…大切だと思ってくれたんだ…
『ごめんね。本当にありがとう。黒子くん達が心配してくれただけで嬉しいよ。』
三人に向かって笑った。
私を抱き締める腕と、握りしめる手に力がこもった。
そして、三人とも笑い返してくれた。
『ところで、赤司くんは…人工呼吸をしたの?』
降旗「そうだよ…」
『人工呼吸って…その…口と口を…?』
桜井「そうですね…」
『そ、それって…キ、スに…なるのかな?』
黒子「んー…なるんじゃないですか?」
『っ〜〜〜!?////』
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百花(プロフ) - 笠松先輩オチが良いです! (2016年1月13日 16時) (レス) id: 1fa208ce09 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - 薬研@古橋(元千尋)さん» あ、はい!一応は居ます!ただ、うまく絡めてないです…すいません。こう…どうやって絡まそうって言うのが、あまり出てこなくて…すいません! (2015年12月16日 19時) (レス) id: 997df223f8 (このIDを非表示/違反報告)
薬研@古橋(元千尋) - 春日さん居ますか…? (2015年12月16日 18時) (レス) id: 8007669735 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ねむさん» えっと…一応出しては居ますよ!ただ、どうやって絡もうか…という案というか…出てこなくて…すいません! (2015年6月27日 9時) (レス) id: 997df223f8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 虹村さんは出ないですか、、、? (2015年6月27日 9時) (レス) id: 83825eba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2015年5月2日 20時