霧崎の姫君！！〜恋の始まり！？〜【黒バス】

笠松「５０話だ。シバクぞ黄瀬ぇ」 ページ20

*


引かれても、良い。やるんだ！



『あのぉ…これって、ナンパですよね〜？』


「そうなるかもね〜どうしたの？w」


気持ち悪い…けど…



『折角、ナンパされるんだったら…私だけが良いなぁ？…ひ、独り占めしたいんだぁ…帰ってくれなぁい？』


二人に、そう言った。


さつき「どっ…どうしたの！？」


『ﾎﾞｿ速く、逃げて。二人は守るって決めたから。速く！』



「！へぇ…それも良いねぇ。離してやれ。」


「オラオラァwもう良いから、帰って良いぞぉ？ww」



私の腕が、しっかりと捕まった。



『っ…(堪えろ…堪えろ…！)』



そうして、二人は去っていった。


『良かった…きゃっ！？』


クイッと、顎を捕まれて上に向かされた。


「下手な演技お疲れ〜」


「大切な友達は救いたかったんだなぁ？」




！？…分かってて…二人を…！？




「じゃあ、たっぷり可愛がってやるかな？」


「お？良く見れば、これって男もんのパーカーじゃね？」


「彼氏持ちかぁ…でも、その本人は来ないんだなぁ…ww」


『っ…あ…』



気持ち悪い…怖い…嫌だ…


脳内で、その言葉だけが木霊する。



「ちょうど、ビキニみたいだし…紐でも引っ張って見るか？ww」

「うっわww変態wwポロリかよww」

「良いじゃんそれwwやろうぜww」


『ひっ…』




その時だった。


３人居た男の内、二人が倒れた。


「ぐぁっ…」

「ひぎっ…！」


突然の事に、私も、男もテンパっていた。



『え…え？』


「てんめぇ…何しやがる！！」



──聞きなれた、懐かしい声が聞こえた。




？「それは、こっちの台詞だ。大切な"元後輩"に何してやがる。あ？」


？「"奪う"のは良いけどさぁ…"奪われんの"は大っ嫌いなんだよなァ？」



『…！…どうして…此処に…？』

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