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4話 ページ5

〔過去編3〕

気分転換にきたはずなのに、気分転換になっていないじゃん!

もう帰ろうかな…その考えはすぐに変わった。

さっき楽しそうにテニスをしていた小学生達の使っていたが中学生くらいの男2人組によって、コートを占領されていた。

「なんだ?ガキは鬼ごっこでもしてろよ〜」

「それなぁ〜俺達次の大会近いんだから使わせろよな〜」

男2人組がゴチャゴチャ言ってるのを聞いた私は、その2人を睨みながらコートに入った。

「大会近いんなら、学校で練習したらどうなんですか?小さい子が楽しんでいるのを邪魔するってことは学校で真面目にやらないくせに、なかなか上達せずにイライラして、無関係な人にあたる弱者のすることですよ。」

自分でも驚くぐらい低く冷たい口調だった。

私には、そんな経験はなかったけど、楽しそうな子供達の邪魔をする奴らがどうしても許せなかった。

男2人は図星だったらしい。

「なっ…!!うるせーよ!!それにラケットを持たずにテニスコートに来るようなやつに言われたくねー。」

「そーだそーだ。どうせあんただってテニスできないんだろ。口出すなよ。」
2人目の男は1人目の男をかばうように言う。

「部外者のお前こそ帰れ!!」

そう言われて流石に頭にきた。

さっきまで楽しそうにしていた小学生の方に歩み寄る。
「ごめんね。ラケット借りていいかな?」

「うん…いいけど…」

その子の手は震えていた。

私はその子を落ち着かせるように頭を撫でる。

「大丈夫。敵をとってくるから。待ってて。」

オロオロしている小学生に背を向け、男達を睨みつける。

「部外者ってことは認めるよ。でもさ、テニスができないで中学生男子に立ち向かうほどバカじゃないから。」

男達の目の色が変わる。

「へぇ…そこまで言うなら対戦してやるよ。ただし、ダブルスな。そこで怯えてるガキのうちの1人連れてこいよ。まぁ、俺達が、小学生の男女に負けるわけないけどな。」

男は自信満々で言う。

でも私は、怯えている小学生を無理に中学生と戦わせたくなかった。だから私は、ある決意をした。

「この子達は関係ないでしょ。いいよ。2対1で。」

そう言い張ると、男達はおい。正気かよ。と笑う。

いいからさっさとしてよ。そう言おうとした時、帽子をかぶった背の低い男の子がコートに入ってきた。

「ねぇ。お兄さん達。俺もその試合混ざっていいっすか?」

生意気そうな少年の声がコートに響いた。

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柊 蒼葉(プロフ) - 白雪月さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて光栄です…(涙)現在受験生なので、あまり更新できていませんが、隙間時間に少しずつ更新していこうと思います!これからもよろしくお願いします!! (2019年1月8日 20時) (レス) id: b1a38b8367 (このIDを非表示/違反報告)
白雪月(プロフ) - この作品すごく面白いです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年1月7日 22時) (レス) id: 4433117549 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊 蒼葉 | 作成日時:2018年1月21日 18時

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