すとぷりの７人目はミステリアスイケメン

２０話目 ページ21

不真面目な会議の後、せっかく集まったからという理由で、ゲーム実況動画を撮っています。

全員で集まってやるの久しぶりだなぁ。

何のゲームかって？

もち、第５。

２回戦分撮り終わったら、またグダグダ。

僕はさとみと引き続き第５をする。

A「仲良くしよーよ。」

さとみ「おまえwいつまで逃げてんのw」

A「こいつしつこいなぁ。」

さとみ「医師でやってんだもんなぁ。」

結構楽しいです。


で、その後はころんに昼ごはんを奢ってもらい、なぜか皆で映画鑑賞。

A「なぜにスターウォーズ？」

莉犬「俺が見たかったから。」

僕はクッキーを頬張りながらボーッとする。

スターウォーズはあんまり好きではない。

てか何回も見てるし。

そんな僕のスマホに着信がきた。

電話だ。誰だろ。

ディスプレイを見て僕はドキッとした。

A「チッ」

僕の様子がおかしいことにころんがいち早く気づき映画を一時停止する。

ころん「どした？A。」

るぅと「電話、出ないんですか？」

今もしつこくなり続けるスマホ。

その相手は、父親だった。

今頃何のようだよ。

ななが僕のスマホを見て気づく。

ななもり「落ち着いて、出なくてもいいんだよ。」

A「大丈夫、落ち着いてるから。」

ななには軽く家庭の事情を話したことがある。

けど、あんまり詳しくは話してないんだ。

いつか、メンバーにも、スターちゃんにも話さなきゃなぁ。

僕は廊下に出てから通話のボタンを押した。

A「今頃何？」

父親「A、家に戻ってきてほしい。」

僕は怒りでブチッと電話を切った。

今頃かけてきて家に戻れ？

ふざけてる。

そこにななが来た。

ななもり「お父さん、何だって？」

僕は必死に笑顔を作ってななを見た。

A「何でもない。大した事じゃなかったよ。」

そっかと言ってななはリビングに戻ってく。

僕もその後に続こうとしたが、怒りで今は皆とまともに話せないと思った。

そこで今日は帰ることにした。

ころん「急にどうしたの？」

A「ん？何でもない。ちょっと用事ができちゃってさ。」

そう？ところんは心配そうな顔で僕を見送ってくれる。

ハァとため息をついたあと僕はトボトボと重い足を引きずる。

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