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翌日。昨日ショッピ君と飲みすぎたなぁ…。と思いながら、気だるい体にムチを打ち出社の準備を進めた。
昨日はショッピ君と呑み散らかし、恋愛話をしていると、2人して小っ恥ずかしくなったため、お開きになった。
ショッピ君。春香ちゃんと仲良くやってるみたいやし、とりあえずは一安心やなぁ…。
俺も頑張らへんと。
なんて考えながら家を後にした。
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時間は進み19時頃。やっと家に帰って来ることが出来た。が、しかし、これからが俺の今日最大のミッション。
そう。Aに電話することだ。
胸が違う意味でドキドキしながらチャットアプリを開き、ピン留めしてある 紫原A の文字をタップした。後、ひと動作、電話のマークをタップすればAに電話がかかる。深呼吸を5回し、意を決して電話マークをタップし、Aに電話をかけた。
チャットアプリ特有の音楽がすぐ耳元で聞こえる。もはや俺は胸がドキドキするのではなく、胃がキリキリしてきた…。
頼む出てくれ!!
『…なに…。』
10コールはしただろうか。なんとまぁ、誰がどう聞いても不機嫌だと分かるような声で電話に出た。
そして、今日言おうとしていた言葉を頭のなかから探し出した。
ut「ちゃんとAと話がしたいねん。頼む。俺と会ってくれ。」
『…私は会って話すことは無い。』
やはり言われてしまった一言。
しかし、俺もここで食い下がる訳にはいかない。
ut「なぁ、A頼む。お願いや。お前とちゃんと話ししたいねん。」
『…電話で、話せばええやん…。』
ut「いや、ちゃんとAの顔みて話したいねん。なぁ、頼む!」
『…。』
反応がない…。
え?どうしたん?
『…そうやって、この前カフェで会ってた女の人にも頼んだことあるの?』
ut「へ?」
予想外の一言にマヌケ声しか出ない。今思えばここで、「そんなことないやろ!」と言い返せばよかったと後悔している。
ズビッと鼻をすする音が聞こえて、あ、A泣いてるやん…。と認識した。
そして、ごめん!ちゃうねん!と謝ろうとした瞬間はもう時すでに遅し。
『〜ッッ馬鹿!!!もう電話してくんな!』
と、大声で文句を言われ、その後、電話が切られた。通話時間約4分。
ut「あぁ…。やってしもうたぁ…。」
そして俺は、頭を抱えたのである。
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まる(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます。今回のお話も楽しんでいただけるよう精一杯書かせていただきます。これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2020年4月7日 10時) (レス) id: 2297f03d9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 新作嬉しいです!今回のut先生のやってしまったも楽しみにしています(^^)更新応援しています!!♪(v^_^)v (2020年4月6日 21時) (レス) id: 52fb869063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2020年4月6日 20時