【エトラちゃんは見た】日常との出会い【噂のスカッと】 (ページ5)

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日常との出会い【4】ページ5

タチバナ｢……ってことがあったんだよ｣

ゆあんと名乗った学生と出会った日の夜

俺ことタチバナはダチのトクサ、アカマツ、クロキ、ヒイラギ、カツラと飲んでいた。

トクサ｢へぇ…宇和佐高校の生徒さんがここまで…｣

アカマツ｢宇和佐高校って確か隣の宇和佐町のでっかい高校だよな？｣

クロキ｢うん、けど宇和佐町の端の方にあったはず…｣

ヒイラギ｢学校の近くのバス停から乗ったら乗り継がないとじゃなかったかい？｣

カツラ｢確かそうだったと思う｣

……あいつそんな遠くから来てたのか…

それを"なんとなく"って…

アカマツ｢で？どんな子だったんだよ｣

タチバナ｢あ？あぁ…｣

俺はゆあんの姿を頭に思い浮かべた。

タチバナ｢金髪のウルフカットで…襟足が黒くて、三つ編みで｣

うんうんと頷きながら聞くトクサ達。

タチバナ｢ビー玉みたいな緑のキラキラした目だったな｣

カツラ｢ビー玉って…言い方言い方｣

タチバナ｢頭の上に黒くてでっかいリボン乗ってたな

あとは…｣

アカマツ｢おう！あとはあとは？｣

タチバナ｢髪留めが"橘"だった｣

アカマツ｢へ〜！｣

クロキ｢黒いリボンに橘の髪留め…？｣

トクサ｢それって…｣

ヒイラギ｢うん…｣

カツラ｢タチバナ、それって…((アカマツ｢し〜！｣ちょっとアカマツ…！｣

アカマツ｢内緒にしとこ〜ぜ！面白そうだから！｣

一同｢……それもそうか｣

タチバナ｢あ？なんだよカツラ｣

カツラ｢なんでもないよ？｣

タチバナ｢……???｣

俺は不思議に思いながら、酒を口に運んだ。

……そーいや"また来る"って言ってたな…

案外すぐ会えたりしてな…

ま、そんなわけねぇか。