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「それがさ……」
どこから話したらいいのか？
なんて首を捻りながら
“Ｘ”氏辞意までの行程を話し出した
「前回の報告会から
おいら 早速解決すべく動き出したわけ
ま 何をしたのかはあんまり
言えねぇんだけど……… コホン
ま まぁ
色々頑張ってたわけよ
それにさ みんなだって
相葉ちゃんとヤツをふたりにさせないとかさ
電話の後のフォローとかさ
体調をいつも以上に気付かったりさ
かなり 頑張ってくれたじゃん？」
リーダーやっぱり あるの？
リーサルウェポン的な裏技が！
聞いたところで
教えてもらうことは叶うまい
モヤモヤした気持ちを抱えつつ
珍しく語るリーダーに向きなおる
「んでさ ある時たまたま見ちゃったのよ
相葉ちゃんに 電話しているであろう“Ｘ”を
何でいつまでたっても
完璧に出来ないんだとか
お前が出来ないと
グループ全体の評価を落とすとか
ファンもガッカリして離れてくぞとかさ
相葉ちゃんがいちばん気にしそうな
いや〜な言葉の羅列だったな……」
リーダーも 思い出すのもイヤなんだろう
眼を閉じ
眉間に目一杯シワを浮かび上がらせ
最後には深くため息をついた
あぁ まーはそんな言葉をアイツに
ずっと 浴びせかけられて来たのか
そんなことを考えると
胸が ギュッと痛くなる
「だからさ思わず
首根っこ押さえに行っちゃったよね
“Ｘ”のさ
俺達の相葉ちゃんに何すんだっ！！
てね……」
！！！
えっ？！
リーダーっ？？
「マジで？ リーダー
“Ｘ”に掴みかかっちゃったってこと？」
３人の目がテンになる
「それ まずいんじゃないんですか？
下手したら 今度は大野さんまで……」
にの……
いや 下手したら………
「智くんだけじゃなくて
それを盾に 出るところに出られたら……」
翔さん……
そう ここぞとばかり
法に訴えて来る可能性だってある
リーダーがそんな行動に出ていたなんて
“Ｘ”が 辞めたのはそういうコトなの？
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作者名：43 | 作成日時：2018年11月17日 10時
