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「Aちゃん今日は本っっ当に、ありがとねぇ」
夕焼けが出てきた頃に客足が増え、ママさんの手がなければ足りなくなったしまった八百屋は、三人係で運営をするようになった。
途中までは高峯と気まずいまま、二人で接客をしていたが、ママさんがきた後は高峯が出費計算に回り、ママさんと二人で接客をしていた。
「ううん、久しぶりにママさんとできて、すんごく楽しかった！」
昔から八百屋の手伝いやらたまに冷やかしをしていた私が、ママさんと出店の前に立てたのは懐かしかった。歳をとるごとに、交代ですることが多かったため、並足を揃えたことはなかったのだ。
「あら…うふふっ、嬉しいわぁ。私も楽しかったわよ。これ、お駄賃でもらっていって」
「こ、こんなに？」
ママさんは先程から手に抱えていた、野菜が溢れんばかりに入っているビニール袋を私に差し出してきた。
「大した量じゃないわよ、頑張ったご褒美。お母さんによろしくね」
「えへへ、うん、ありがとう！ママまた喜ぶよ〜」
高峯家にお世話になった日は必ず、うちの母は私の帰りを心待ちにしている。野菜をたくさんもらえるお墨付きだからだ。
料理の腕が捗る、と、料理好きの母は、毎度言う。
「…この歳にもなってまだママ呼びなの」
そんな私たちの様子を傍観していた高峯が、小言のように私に言い放った。
「むぅ…い、いいでしょ、別に。外面の時はちゃんと『お母さん』呼びなんだから」
そう言って外方を向いたのと同時に、高峯の手が私の持っている袋に触れた。
「送ってく」
重たいと感じていた袋は高峯によって軽々と持ち上げられ、高峯は照れ臭そうに先を歩いてしまった。
「え…あ…じゃ、じゃあママさん、またいつか！」
「ふふっ、ええ、大歓迎よ。今度は普通に遊びにいらっしゃい」
和やかに手を振るママさんに手を振り返し、高峯の広い背中を急いで追いかけた。
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5674C(プロフ) - たまたまきんきんさん» 嬉しいお言葉恐縮です！ありがとうございます！！ (2022年5月23日 12時) (
レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまきんきん(プロフ) - やばい、まだ全部読んでないけどやばい、何このときめき、やっば。狂いそう。 (2022年5月18日 14時) (レス) @page27 id: 4c9c318806 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - 彩さん» 意識しました！！！！読んでいただきありがとうございます！ (2022年3月21日 0時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんだかめっちゃ青春！！！ (2022年3月20日 16時) (レス) @page48 id: be844da8b2 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - ちゅーしちゃうぞ♡さん» ありがとうございます！！最後まで楽しんでいただけて、とっても幸いです！！^ ^* (2022年1月17日 6時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5674C | 作成日時：2021年12月27日 14時
