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「……なんで笑うのさ?」

「いや…」



阿呆だな、とか、馬鹿だな、とかどうせそんなことを言うのだろう。

ふん!アンタは知らないだろうけど、私学校の成績は結構上位なんだからね!

テストの成績と天然には相関関係が無いが。そんなことを頭の中で考えていると、翠は満足気に笑って、言った。





「かわいいなって」




甘く、今まで見たことがないほど蕩けた表情でそう、呟かれた。
私は反応に躊躇うどころか、翠の端正な微笑みに惚けて、脳機能が滞った。

__かわ、いい?

やっとのことで反復された言葉は、翠の声で脳みそに張り付いた。
秒差で頭の上に火柱がたつ。
あまりにも、不意打ち過ぎやしないか。
恥ずかしさでままならない身体は、動かずにただ阿保面を翠に向けるだけだった。





「そんなに俺のこと心配なんだ」

「…………あ、う…あ、当たり前じゃん!」

「そんだけ俺のこと好きなんだ?」

「……………なんで言わせようとするの」

「聞きたいから」





膝を立てて私の目線に合わせて座る翠は、私とは違って余裕で高みの見物をしている。

見定めるように頬杖をついて私を見つめる彼は、『S』の代名詞が相応しい。
好きな子は虐めたい性分なのだろう。




「………ドS」

「なんとでも」




むっ、と口を尖らせると、それにも鼻で笑われる。




「……ドSならドSで、俺は都合が良いかも」




突然放たれた言葉に首を傾げる間も無く、翠は私の顎ラインをなぞりはじめる。




「な、なに?」




それだけで行動は止まる。故意に顔色を変えず動揺しない私がつまらないのか、翠は眉を顰めて頬を片手でつまみ出した。




「な、なにひゅんの」

「……いや」




無言で、頬を押されて反動で口が突き出た私を見るや否や、座る態勢を立て直す。

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5674C(プロフ) - たまたまきんきんさん» 嬉しいお言葉恐縮です!ありがとうございます!! (2022年5月23日 12時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまきんきん(プロフ) - やばい、まだ全部読んでないけどやばい、何このときめき、やっば。狂いそう。 (2022年5月18日 14時) (レス) @page27 id: 4c9c318806 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - 彩さん» 意識しました!!!!読んでいただきありがとうございます! (2022年3月21日 0時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
- なんだかめっちゃ青春!!! (2022年3月20日 16時) (レス) @page48 id: be844da8b2 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - ちゅーしちゃうぞ♡さん» ありがとうございます!!最後まで楽しんでいただけて、とっても幸いです!!^ ^* (2022年1月17日 6時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:5674C | 作成日時:2021年12月27日 14時

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