買い物に行くと買う予定のない物まで買ってしまう ページ9
お「へぇ…にわかには信じがたいけど…まぁ、今のご時世あり得なくもない話だからねぇ。」
フゥーっと煙を出し、こちらを見つめるお登勢さん。
お「A…だったかい？名前は。」
『はい。ご存知なんですね。』
お「あいつが昔言ってたからねぇ。酔った勢いで。」
『私の話を…ですか？』
お「一晩中聞かされたよ。まぁ、それっきりだったけどねぇ。」
兄がそんな話を誰かにしていたなんて思いもしなかった。
『似てますか…？私と兄さんは。』
お「瓜二つだよ。違う所といえば、天パかストレートかってとこだろうね。」
『ですね。』
クスリと笑い、淹れてもらった温かい緑茶を胃へ流し込んだ。
『やっぱり、お登勢さんといると落ち着きます。』
お「そうかい？」
『ええ、とっても。』
どの世界線のお登勢さんも私は大好きだ。
『あ、もうこんな時間か。』
お「用事かい？」
『冷蔵庫の中身が空になりそうなので、買い出しです。』
お「気を付けて行くんだよ。」
見送ってくれたお登勢さんに挨拶をし、スーパーへ足を進めた。
『これだけあればしばらくは持つでしょ。』
食材の入った袋を両手に下げ、帰路に着く。
勿論、食費は私のお財布から出した。
兄さんがお金を持っているとは思えないので。
「きゃー！！ひったくりよー！！」
少し離れた場所から聞こえた叫び声。
見るからに怪しい人物がこちらへ走ってきた。
『え、あっ…』
私の買い物袋を素早く奪い、逃走する男。
『はぁ〜？まじかよ…』
“ﾁｯ、めんどくせぇ”と頭を掻き、木刀を片手に地面を一蹴りした。
私が走り幅跳びをしたらきっとギネス世界記録に認定されるだろう。
『私の食料…返しやがれ！！』
上空で体勢を整え、木刀を振り下ろす。
木刀が頭にクリティカルヒットした男はヘナヘナと地面へ倒れ込んだ。
『ふぅ…』
華麗に着地し、男の身柄を拘束した私に大きな歓声と拍手が送られた。
そんな時─────
「何の騒ぎだ！」
煙草を口に咥えた男。
そして
童顔で可愛らしいドS。
ふたりはプ◯キュア！と言わんばかりの二人が登場したのであった。
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Mugino(プロフ) - 壊さん» 壊さんコメントありがとうございます！！今日明日中には更新できると思います🔥💪お褒めの言葉とっても嬉しいです🥺ありがとうございます😭✨️ (10月19日 13時) (
レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - あの、続き書いてくれませんか？とても面白くて、続きが読みたいです！ (10月19日 3時) (レス) @page9 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mugino | 作成日時：2023年10月10日 17時
