悪夢はレム睡眠中によく見る ページ18
『何…やってんのッ…』
銀「…悪ィ、」
段々と冷たくなっていく兄の手を握る。
銀「…
『人に任せないで…自分でやんなさいよ…ッ…』
『どうして黙ってたの…どうして何も教えてくんなかったの…』
『何でよッ…ねぇッ…!』
『兄さん!!』
視界が揺れて兄の顔がよく見えない。
銀「…
「お前が…Aが、
“不細工な面だな”とはにかむ兄。
『あんたがッ…兄さんがいなきゃ意味ないでしょ!』
『まだ間に合うッ…諦めんな!!』
応急措置を必死で施すが、一向に止まらない出血。
同時に、己から溢れる大粒の“それ”も止まらなかった。
『死なせない!絶対ッ!生きて皆で馬鹿やるの!いつもみたいにッ…!だからッ…』
“置いていかないで、兄さん”
もうわかっていた。
既に手遅れだと。
銀「…A、」
『…兄さ、ん?』
『ねぇ、兄さんッ…!起きて!目を開けて…ッ!』
『兄さんッ!!』
───────…?
───────…!
───────ッ!!
「Aッ!!」
ハッと目を開ける。
銀「おい大丈夫か?!すげぇ魘されてたぞ?!」
『兄さ、ん…?』
死んだ兄が目の前にいるという現状に安堵したAは大粒の涙を流した。
銀「え、は、えぇ?!」
“ど、どうしたのかな〜?Aちゃ〜ん?”と、おどおどしている銀時を見て、泣いていたAに笑顔が戻った。
『ごめん、なんか嫌な夢見て…でももう大丈夫!』
銀「そ、そうか。」
その時────────
新「銀さーん、Aさん起きましたか……え?」
神「新八どうしたネ……え、」
“銀時がAを泣かせている”そう二人の目には映った。
銀「違うからね?!断じて違うからね?!」
ダラダラと冷や汗を流す銀時。
新「何しとんじゃぁぁぁぁあ!!!!!!」
神「レディ泣かせて楽しいか?!とんだ変態野郎ネ!!」
銀「だぁから!ちげぇっつってんだろ!!」
そんな三人見て、Aは笑った。
『ククッ…あはははっ!!あ〜!面白い!!』
銀「お前も笑ってねーでさっさと説明しろよ!!」
こんな幸せな時間がいつまでも続けばいいと、Aは思った。
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Mugino(プロフ) - 壊さん» 壊さんコメントありがとうございます!!今日明日中には更新できると思います🔥💪お褒めの言葉とっても嬉しいです🥺ありがとうございます😭✨️ (10月19日 13時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - あの、続き書いてくれませんか?とても面白くて、続きが読みたいです! (10月19日 3時) (レス) @page9 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mugino | 作成日時:2023年10月10日 17時