時折デジャブはやってくる ページ16
銀「ふわぁ〜…はよ、」
『あれ、珍しく早起きだね?』
新八と神楽が続いて“おはよう”と声をかける。
山「おはようございます!」
銀「…は?」
味噌汁を運ぶ山崎に唖然とする銀時。
銀「いや、何でいんの?何当たり前のように溶け込んでんの?」
山「副長からの命令です!“万事屋の妹を見張れ”と!」
『ほらほら、早く朝ご飯食べるよ〜』
山「Aさんの手料理楽しみです!」
神「ただ飯食ってんじゃねーヨ!!」
新「いや、今絶賛お仕事中だから。」
銀時は考えるのをやめた。
『山崎くんも大変だね〜、トシくんにこき使われて。』
山「まぁ、いつものことなんで!」
商店街を歩きながら言葉を交わす。
『それよりごめんね、荷物持ってもらっちゃって。』
山「いいんですよ!こんなに楽しい任務初めてかもしれません!」
『あんぱんの出番はなさそうだね。』
山「今回は張り込みせずに済みそうなので…」
穏やかな一時。
ずっと続いてほしい。
永遠にこの任務に就いていたい。
山崎退はそう思った。
しかし、そんな願いは乏しく──────
土「随分と楽しそうじゃねぇか…なぁ?山崎ィ?」
いつか終わりはくる。
潔く諦めよう。
山崎は仏のように微笑み、その場を去っていった。
『…何か用?私、山崎くんとお買い物中だったんだけど。』
土「タメ口か。」
『別に良いじゃん。世界線は違えど知り合いに変わりないし。』
土「俺は初めましてなんだよ。」
『今この瞬間を含め、もう三回は会ってるよね?だから初めましてじゃない。』
沈黙。
面倒臭くなったAは、“ご自由にストーカーして下さいな”と土方の横を通過した。
何をしていても、どこにいても少し後ろには彼がいる。
『真選組って暇なの?』
土「んなわけねーだろ。」
『ふーん。じゃあ、トシくんだけが暇なんだ。』
ピタリと固まる土方。
『何?どうしたの?』
土「呼び方…向こうではそう呼んでんのか?」
『まぁね。』
土「向こうの俺とは仲良さげだな。」
『さぁ?どうだろうね。』
クスリと笑うA。
そんな彼女を見てなぜか不快な気分になった土方は“送る”と一言放ち、足を進めた。
『急に不機嫌になるのやめてくんない?トシくんの悪い癖だよ。』
土「うるせぇ。」
不思議と懐かしさを覚えた土方であった。
言葉にできなくとも伝わる思いはある→←度が過ぎるツンデレはツンデレではない
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Mugino(プロフ) - 壊さん» 壊さんコメントありがとうございます!!今日明日中には更新できると思います🔥💪お褒めの言葉とっても嬉しいです🥺ありがとうございます😭✨️ (10月19日 13時) (レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - あの、続き書いてくれませんか?とても面白くて、続きが読みたいです! (10月19日 3時) (レス) @page9 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mugino | 作成日時:2023年10月10日 17時