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駅を降りてからも二人の間には気まずい空気と絶妙な距離感
慎 「別に、一緒にまわる人がいないからじゃない」
沈黙を破ったのは3歩位先を歩く慎太郎。
慎 「なんか嫌なんだよ。
ずっと隣にいたはずなのに、急に現れた田中樹に鼻の下のばして」
『なにそれ』
慎 「朝お前が隣にいないだけで、1日上手くいかねーし
何回も自分の気持ち疑っては知らないふりして。
絶対にこの関係壊しちゃダメだって」
慎 「でも俺の知らないとこで、知らない男と文化祭まわるかも、とか
なんか廊下でイチャイチャしてたりとか。
焦るし、そんな俺ダサすぎて腹が立つし」
『待って』
勢いよく話しながら少し歩く足が早まる慎太郎を追いかける
『ごめん、全くわからない』
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慎 「俺にしとけ。」
『え?』
慎 「俺と付き合お、」
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『勝手なことばっかり。自分の言いたいことばっかり。いい加減にしてよ、』
『知らないうちに彼女出来てたと思ったら、別れてるし
こっちはこの関係壊したくなくて、必死に我慢してきたのに』
『それでもそばにいたくて、嘘ついでまで早起きして隣歩いて
毎朝慎太郎の朝練、気持ち悪いくらい教室から見てたのに』
『諦めよ、って。新しい恋始めようとしたらそれ?』
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作者名:でんでん。 | 作成日時:2021年1月31日 22時