あとちょっとの背伸び。 (ページ16)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:53,277 hit

-16- ページ16

.

.

それから私の早起きはなくなった。

会う度、慎太郎には

慎｢満員電車、嫌って言ってたよね｣

慎｢なんか毎朝、Aの顔みてから1日スタートしてたから調子狂うわ～｣

そういうとこだよ。

適当に言ったことすら覚えてたり

本人にその気は無いけど、思わせぶりなこと言ったり。

すごく腹立つのに、やっぱりまだ好きだから。

慎太郎の一言で、私が勝手に一喜一憂してるだけ。

好きを辞めたいのに、簡単に辞められるわけじゃなくて。

朝練してるとこ、教室から眺めるのを辞めただけで
すごく遠く感じる

.

柚｢おはよ～｣

教室に入ると、いつもとは逆で柚が私を待ってた。

柚｢ほんとに最近ゆっくりだね｣

『最初のうちは、慎太郎、私の事家まで起こしに来たんだよ、』

柚｢わぁ、あざといわ～｣

『呑気にはーい、って返事したら
え、学校休むの？具合でも悪いの？って』

柚｢想像できる笑｣

でもそれもすぐ無くなった。