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すごく好きで、日常の真ん中にいたものが






ある日突然、その存在がぽっかり穴空いたみたいに。






慣れる必要があるのは私だけで






その辛さも腹立たしさも私だけ。






好きでいる幸せすら、私は1人で感じてた。







朝、私が隣にいなくても慎太郎の日常は変わらない。







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昼休み、







樹 「Aちゃん!!」






廊下でいつものように、声をかけてくれる田中くん。






樹 「もうすぐだよ、文化祭!」






北 「やっぱり2人で回れよ〜」






柚 「うちら邪魔者だもんね、」






『そんなことない、イベントは人数多いほど楽しいもんでしょ』






樹 「ねぇ、名前で呼んでくれる気になった?」






柚 「またそれ!笑」






自分の中で、彼氏が出来ても名前で呼ばないこだわりがあった。





慎太郎、を自分の中の特別枠にしておきたかったから。






北 「頑固だよね〜、2人とも」






樹 「だって田中くん、だよ?」





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最近の私は、今までとは違う。






『樹くん。』

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作者名:でんでん。 | 作成日時:2021年1月31日 22時

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