-17- ページ17
.
.
すごく好きで、日常の真ん中にいたものが
ある日突然、その存在がぽっかり穴空いたみたいに。
慣れる必要があるのは私だけで
その辛さも腹立たしさも私だけ。
好きでいる幸せすら、私は1人で感じてた。
朝、私が隣にいなくても慎太郎の日常は変わらない。
.
昼休み、
樹 「Aちゃん!!」
廊下でいつものように、声をかけてくれる田中くん。
樹 「もうすぐだよ、文化祭!」
北 「やっぱり2人で回れよ〜」
柚 「うちら邪魔者だもんね、」
『そんなことない、イベントは人数多いほど楽しいもんでしょ』
樹 「ねぇ、名前で呼んでくれる気になった?」
柚 「またそれ!笑」
自分の中で、彼氏が出来ても名前で呼ばないこだわりがあった。
慎太郎、を自分の中の特別枠にしておきたかったから。
北 「頑固だよね〜、2人とも」
樹 「だって田中くん、だよ?」
.
.
最近の私は、今までとは違う。
『樹くん。』
316人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:でんでん。 | 作成日時:2021年1月31日 22時