あとちょっとの背伸び。 (ページ15)

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バイトで疲れて帰宅する。
化粧も落としてすぐ寝る準備。

そんな時、慎太郎からの電話。

『もしもし』

慎｢あ、急にごめん。いまいい？｣

『うん、どしたの？』

慎｢や、あのさ。田中樹と付き合うの？
それとももう、付き合った？｣

『なにそれ、笑』

慎｢廊下で北斗と田中樹、話してた。
昨日Aと、カフェ行ってきたって。
朝も、文化祭回るって言ってたし｣

『付き合ってないし、これからも付き合うつもりは無い、今のところは』

こんな焦らしたような言い方も、慎太郎には無意味。

慎｢そっか。｣

『聞いてどうしたかったの、笑』

慎｢あー、いや。付き合ってんなら、朝とか一緒にいない方がいいのかなって｣

そんなこと？

私が一緒に行きたくて、勝手にしてる事なのに。

ほんと、自分だけが追いかけてるみたい。

『たまたま同じ時間に、同じ道のりで学校いってるだけでしょ。
また慎太郎に彼女が出来たら、私が時間ずらすし』

慎｢別に、俺に彼女がてきて、Aといてもやましくないだろ、笑｣

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そこら辺の女の子よりは仲のいい、友達以上の関係。

けど、それ以上は叶わない。

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絶対的に恋人未満