そばにいたいだけ_6nd book_

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「皆さんお疲れ様〜」




ライブ終了後。

淡い紅色の髪をした女性が声をかけてきた。




「Aは？」

「先帰ったよ。寄りたいとこあったみたいじゃけぇ」

「ふぅん」




水を飲もうとペットボトルを手にした時、小さな声であることを聞いてくる。




「それでそれで？Aとはどんな感じ？上手くいってる？」

「？？」




意味がわからず返答に困っていると。




「何もしてないん？ひとつ屋根の下なのに？以外と消極的なんじゃね」




そう言われ一気に顔に熱が集まる。




「はっはぁ？！何なのいきなり？！」

「男なんじゃけぇもっと積極的にいきんさいよ。Aは恋愛面では鈍感じゃけぇ結構グイグイいかんと上手くいかんよ」

「うっ…るさいなっ！関係ないでしょ！」




ワチャワチャする二人を少し離れたところで見るメンバーたち。




「あれ誰だ？」

「セッちゃんの彼女？」

「泉ちゃんの彼女はAちゃんよ」

「んん？！お姉様は瀬名先輩の彼女だったのですか？！」

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