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「ここ何でもあるんだねぇ」
「みんな溜まり場だからね」
ゲームをしながらそんな会話をする。
「亮が来たらいつもゲーム?」
「まぁそうだね。亮と慎也がよくテレビの前陣取ってゲームしてる」
「あ〜」
納得した顔をする泉。
「これ詰んだっぽくない?」
「なんとかなる」
「無理無理、死ぬ」
あーっと声をあげる。
「はい、死んだー」
「はい、勝ったー」
「瀬名にはまだ続きあるからね。油断したら死ぬよ」
「はいはい」
ゲームを続ける泉。
その横顔を眺める。
それに気付いた泉が問いかけてきた。
「なに」
「別に〜」
「ふぅん」
一向に終わる気配がない。
だんだんと暇になってきた。
「ねぇ、まだ終わんないの?」
「まだ〜」
「暇なんだけど」
「知らない〜」
はぁ?最初嫌がってたくせに。
10分くらいずっとこんな調子じゃん。
泉の態度にムッとする。
ほんと暇。
みんな全然起きてこないし。
泉がゲームしているのをただ眺めているとふといい事を思いつく。
ちょっと取ってこよ。
ある物を取りに席を立つ。
「どこ行くの?」
「ちょっと物取りに行くだけ」
「あっそ」
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作者名:ねこ | 作成日時:2018年4月1日 20時