思いがはたちあまりいつつ ページ26
目を覚ますと当然自分の部屋で、枕元にはいつも愛読している分厚い本があって、服も自分の物がある。顔を洗って寝癖を整えて、着替えて外に出ればいつも通り赤毛の双子がいる。たった数時間会わなかっただけで随分会っていなかったような感覚がした。それと同様にたった数時間だったけど、見慣れてしまった同じくらいの身長の黒髪の男の子がいないことに胸が苦しくなった。
何日かたって、少しだけあれが夢だったんじゃないかと思うようになってきたのと同時に、戻ってきてから私はスネイプ教授を目で追わないようになった。それを双子に気づかれてやっと目が覚めたか、とか、あんな根暗陰険教師なんかAに合わないよ、とか言われて苦笑いした。
そんなある日の魔法薬学の授業のこと。いつも通りただ黙々と薬を調合して、教授に見せて、それで終わりだと思ってた。けれど今日は何故かいつもと違って…
「セレアス、夕食後我輩の部屋へ来るように。」
なんて言われた。
「Aなんかしたのか?」「スリザリンなのに呼び出しなんて珍しいな。しかもAなのに。」
『ん〜、特に何かした記憶はないんだけれど…まぁ行ってみればわかるし、とりあえず行ってくるね。』
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minyon(プロフ) - 読ませていただきました。もっと評価されるべき作品だと思いました!凄く素敵な作品に出会えて幸せです! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 542a84dab0 (このIDを非表示/違反報告)
黎亞(プロフ) - エースさん» 読んでいただきありがとうございます、楽しんでいただけたなら嬉しいです。 (2018年9月9日 21時) (レス) id: 6b044dd44f (このIDを非表示/違反報告)
エース - すごい!!こんな面白い素敵なお話を久しぶりに見ました! (2018年9月9日 13時) (レス) id: 51893507e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黎亞 | 作成日時:2018年8月23日 0時