思いがはたちあまりみっつ ページ24
名前を呼ばれた気がしてゆっくりと目を開けるとセブルスくんが焦ったような顔をしていた。どうしたのかと聞こうとしたがふと自分の手を見て納得した。そりゃあ体が光っていればびっくりするだろう。それに単に光っているだけじゃなく、処々薄くなっている。直感で帰るのだと思った。元の時代に。未完成の魔法のおかげか時間制で元の時代に帰れるとは、予想外だったなぁ、と何処か他人事のように思えた。でもそんな事より、セブルスくんにはなんて伝えようか。未来の貴方を怒らせてしまったから歴史を変えようとしてました、なんて馬鹿らしくて言える筈もなく。まぁ記憶は消すつもりなのだ、言ってもいいが、それよりも言いたい事があった。どうせ教授には伝えられない、それに想い人もいる。完全な自己満足にはなってしまうが、この時代の教授に伝えてしまおう。私の想いはこの時代に置いて帰ろう。
「A!大丈夫か!?い、今スラグホーン教授を!いやダンブルドア校長か?!」
『セブルスくん、聞いてほしい事があるの。信じて貰えないかもだけど。』
少し困ったように笑いながら、それでいて真剣な目に、セブルスは頷かざるを得なかった。
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minyon(プロフ) - 読ませていただきました。もっと評価されるべき作品だと思いました!凄く素敵な作品に出会えて幸せです! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 542a84dab0 (このIDを非表示/違反報告)
黎亞(プロフ) - エースさん» 読んでいただきありがとうございます、楽しんでいただけたなら嬉しいです。 (2018年9月9日 21時) (レス) id: 6b044dd44f (このIDを非表示/違反報告)
エース - すごい!!こんな面白い素敵なお話を久しぶりに見ました! (2018年9月9日 13時) (レス) id: 51893507e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黎亞 | 作成日時:2018年8月23日 0時