人生２周目はトップスター (ページ10)

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パンPDの後ろをトコトコと追いかけ、到着した先は音楽が鳴り響くレッスン室だった。

扉を開けて入るパンPD後ろにピッタリとくっついて入る。

すると、練習していたメンバーが近付いてくる。
まってまってメンバー全員いるじゃん！やっぱりちゃんと腹を括った僕へのご褒美かな。

「あ、PDニム、おはようございます！」

「うん、おはよう。励んでる？」

まだ皆幼くてかわいいなぁ。
頬が緩むのが抑えられない。

「はい！それで……その子は？」

きっと幼い推し達の姿にゆるゆるの顔をしているだろうが、もはやそれどころでは無い。
ダンスの練習を終えたあとだからか、体の表面に汗が伝う推したち。
流れてくる汗が邪魔だ、という風に着ていたTシャツの裾で汗を拭う姿もまだ未成年とは思えない色気を放っている。

OMG〜！！！
待ってください神様、こんなコンテンツを無料で配布していいんですか、オタク死亡案件ですよ！？！？
人生勝ち組！！！転生してよかった！！！

思わず信じていない神に感謝をしてしまうほどこの光景は僕にとって幸せなものだ。

「この子は今日から君たちと一緒に練習生として参加してもらうことになるカン・Aくんだ。
Aくん、挨拶して？」

「はじめまして！僕はカン・Aです！1996年生まれで今15歳です！お願いします！」

荒ぶっている脳内は隠し、ニコニコと笑いながら元気に自己紹介をする。
今世の僕は整った容姿をしている自覚があるため、きっとWWHのキム・ソクジンと同じステージに立っても見劣りはしないだろう。

僕がお辞儀をし、顔を上げると彼らは口々に自己紹介をしてくれた。

……それにしても、全員とてつもなく顔が整ってるな。
全員の自己紹介を笑顔で聞きながら考える。

この年頃でここまで顔が完成されてるのは神から祝福されてるだろ。
日本でメイクアーティストとして働いていた前世の頃、そして韓国でダンスをしながら生きている今世。二つの人生で考えた彼らに施したいメイクが頭の中を駆け巡る。