かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

ある日 ページ37

【敦side】

ある日の事。出社してきた賢治君の顔は嬉しそうで出社する前に何かあったのだろうか？ 思わず賢治君に聞いてしまった。


「嬉しそうですね。何かあったんですか？」
「いやあ、改めて都会は凄いな！ って思ったんです。昨日ですね、凄いことがあったんですよ！！」


賢治君は楽しそうに嬉しそうに喋り始めた。


「昨日、探偵社を出て家に帰る途中の事でした。急に知らない人に襲われて、僕、びっくりしちゃって思わず頭を潰してしまったんです！！ でも」


国木田さんが懐から携帯を取り出す素振りが見えた。


「…遂に探偵社の中に人殺しが出てしまったか……」
「おおお、落ち着いて下さい！！ どうやらまだ話は続くようですし、全部聞いてからにしましょうよ！！」


僕がそう言うと国木田さんは渋々、携帯を持っていた手を降ろした。


「頭、思いっきり潰しちゃった筈なのに、起き上がってきたんですよ！！ それで僕、驚いちゃってつい、頭を30回程潰してしまったんですけど、それでも立ち上がってきて」
「賢治君に頭潰されて立ち上がるなんてもう人間じゃないよ……」


谷崎さんが顔を真っ青にしながら言った。心做しか体が小刻みに揺れているような気がする。


「流石の僕も段々疲れてきて息が上がってきちゃったんです。そしたら「猪突猛進 猪突猛進！！」って何処からか聞こえたかと思えば、僕を襲ってきた人の首が急にスパーンって飛んでいったんですよ！！」
「「飛んでいったんですよ！！」じゃなかろうが！！ その人殺しはどうしたんだ！！」


「ちゃんと捕まえたんだろうな！？」と机をバンと思いっきり叩く国木田さん。賢治君はそんな国木田さんの剣幕に恐れることなく「この話にはまだ続きがあるんです」と言った。

上半身裸の猪→←犠牲者

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す