我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問１２:へぇー。彼が我妻善逸？ ページ11

今、我妻善逸は居た堪れない状況にあった。

敦の仕事場、武装探偵社に来て、部屋に入った瞬間。チェック柄のハンチング帽を被ったいかにも探偵ですよ感が否めない少年？が待ち構えており、片手には何やら本を持っていた。

敦が話しかけようとしたら敦をそのまま無視し、敦の後ろに隠れるように立っていた善逸をジロジロと見始める。

正直、もう帰りたかった。炭治郎と伊之助に会いたかった。こんな変な状況になるぐらいなら、泣きながら鬼を狩っていた方がマシだと思えてくる。

視線が痛い。目の前でジロジロと見てくる彼もそうだが、正直、敦と鏡花以外の視線が痛い。一番痛かったのは砂色の外套を着た青年で、その青年は善逸を値踏みするかのように見てきていた。


「へぇー。本物の鬼殺隊初めて見たや」
「っ！？」
「君、鳴柱(・・)の(・)我妻(・・)善逸(・・)でしょ(・・・)？」


もう、言ってる事が分からなかった。善逸は確かに雷の呼吸の使い手ではあるが、柱では無かったし何故、彼が善逸の事を知っているのか。

予め、敦が教えていたとしても呼吸や柱の話はしていない為、目の前に居る彼が分かるはずが無いのだ。


「僕はね、君の事を知っている。何故なら、僕は名探偵だから！！」


善逸の周りには常識人は居ない。それは目の前に立っている江戸川乱歩もそうだった。

問１３:本？ 本に載ってるの？ 俺が？→←問１１:信用できるの？

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