第5話 ページ5
「総悟まで使えんくなってしまうとなあ、新選組が機動してないのと変わらんのだ」
「それに関しては大丈夫だ。アイツは基本サボり魔だ。全く仕事はしてねぇ」
「いや、それ全然大丈夫じゃないですよね!?」
暇さえあればすぐ団子屋だなんだと姿を晦ます沖田だ。ストーカーしてようが、日頃大して仕事はしていないので、仕事量としては変わらない。
回ってくる仕事量は大して変わらないかもしれないが、それに反比例するかのように、ストレスはうなぎのぼりである。後、新選組の知名度もうなぎのぼりで悪くなっていく。ただでさえ悪い知名度が更に地の底につくのはどうしても勘弁して欲しかった。
「土方さん。私、流石に卍解は無理かもしれないけれど、瞬閧ぐらいなら使えるような気がするんです。だから私にやらせてくださいな」
「…姉上、殺せるうちに殺しておこうという魂胆が丸見えです。そして瞬閧も使えないと思います」
「新ちゃん、秘められた可能性に蓋をするのはいけないわ。いつ何時、瞬閧が使える、雀蜂が使える、猫になれるって信じてなきゃ。努力は裏切らないって言うでしょ? 流石に卍解は無理かもしれない。けれど始解ぐらいならへっちゃらに出来るはずよ」
「いや、無理だから!? しかも何で二番隊縛り!!? そこまで殺したいか、刑軍になってまで近藤さんを殺したいか!!? いや、気持ちは分からなくはないですけど!!」
「お妙さんが猫になろうと、しゅ、瞬閧で服が破け断崖絶壁の胸が顕になろうと、近藤勲一生ついて行きます!!」
「誰の胸が砕蜂に劣るエベレストの胸じゃァァァ!!」
「いや、そこまで言って……ぐべらっ!!」
「オイイイイ!! 砕蜂さんに失礼だろ!!砕蜂さんだって、胸小さいこと気にしてんだから、あんまり触れたら可愛そ…」
「誰の胸がロッククライミング出来ないほど絶壁じゃァァァ!!」
「誰もそんなこと言って……ぐべらっ!!!」
ストーカー近藤はお妙の昇竜拳により、星となった。そして、何故か新八にまでお妙の八つ当たりがいき、庭に頭から刺さることになる。
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作者名:フ瑠ラン | 作成日時:2021年8月6日 10時